「WinDVD Pro 11」「WinDVD 11」の共通機能をチェック!

さて、ここからは「WinDVD Pro 11」と「WinDVD 11」に搭載された新機能を紹介していく。まず、インテル ワイヤレス・ディスプレイに対応したことが大きな特徴。このインテル ワイヤレス・ディスプレイは、PC内にあるお気に入りの映画やビデオ、写真といったコンテンツを無線LANで転送し、ワイヤレスにテレビ出力可能な技術だ。後に紹介する本ソフトの「アップスケーリング」機能と組み合わせることで、SD画質の映像をキレイに視聴できる。

WiDi対応機器があれば、PC内の映像を高画質のまま大画面に出力できる(同社Webサイトより)

ただし、本機能を使用するには第2世代Core iシリーズを搭載したPCと、ワイヤレスディスプレイアダプターが必要となる。インテルの特設ページには対応となる機器や接続方法が掲載されているので環境構築の際は確認してみよう。

強力な画像補正機能が備わったことも本バージョンの見逃せないポイントだ。動いているオブジェクトの動きを認識して、そのフレーム間に新しいフレームを追加することでスムーズな動きを実現する「モーションエンハンス」や、映像内の垂直・水平の両方で動きを認識し、逆方向の動きを使って映像を安定化させる「手ぶれ補正」を新たに搭載する。

モーションエンハンスは、フレーム間を新しいフレームで補完してスムーズな動きを再現する機能(イメージイラストはメーカー提供のもの)

さらに、従来Pro版にのみ搭載されていた「アップスケーリング」が両バージョンで利用できるようになった。これらの機能によって、従来より美しい映像コンテンツでの閲覧を実現する。

「アドバンス設定」画面からアップスケーリングの設定が可能。モードは「ノーマル」「画面を分割」「比較」から選択できる

アップスケーリングの「ノーマル」

アップスケーリングの「画面を分割」

アップスケーリングの「比較」

そのほか、従来備わっている機能で特徴的なものを紹介する。「WinDVD 11」シリーズでは、CPRMディスクの再生をサポート。地上デジタル放送で録画した番組を再生することが可能だ。地デジ完全移行となった現在、CPRM対応は必須の機能といえよう。

また、早送りやスロー再生中でも映像や音声をスムーズなまま再生できる「タイムストレッチ」(再生速度は0.5倍から2倍の間で設定可能)や、Windows Vista/7のパフォーマンスを最適化してバッテリー寿命を伸ばすノートPC向けのバッテリー最適化機能、お気に入りのシーンを静止画やGifアニメとして保存したり、画像や動画をメールに添付したりする機能が搭載されている。

ノートPCユーザーは利用しておきたいバッテリー最適化機能。メイン画面の「環境設定」ボタンからアクセスできる

OS標準搭載のWindows Media Playerや、フリーソフトの動画プレイヤーに不満を感じている人は、コーレルの製品サイトにアクセスし、無料体験版を試してみよう。無料体験版にはCPRM/AVCRECディスクの再生機能が搭載されていないが、操作性などを確認してもらえるハズだ。