まず「LIFEBOOK SH76/E」の大きな特徴として、光学ドライブを搭載している点が挙げられる。外形寸法はW316×D223×H16.6~23.3mm。ヒンジ側の脚がある部分が最厚部となるが、そこでもわずか23.2mmという薄さだ。このサイズで光学ドライブを搭載したノートPCとしては、2011年9月5日現在で世界最薄モデルになるという。重量も約1.34kgと、光学ドライブ搭載としてはかなりの軽量だ。

これだけ薄型かつ軽量となると、どうしても心配になるのが堅牢性。モバイルマシンはうっかり落下させるというような事故の可能性も高いが、電車で持ち運ぼうとするとラッシュ時が不安だ。骨折する人もいるほどのラッシュの中、華奢なPCでは恐ろしくて持ち歩けない。

その点、この「LIFEBOOK SH76/E」は天板からの約200kgf前面加圧試験や電源オフ状態での落下試験などもクリアしている。新製品発表会では実際に女性が天板の上に乗っても大丈夫なことをアピールしたくらいだから、本当に丈夫そうだ。また、メインの記録媒体としてSSDを採用しているのも心強い。磁気ヘッドとディスクが存在しない分、稼働中の衝撃にも強いと期待できる。

本体前面の左側にワイヤレスLANのハードウェアスイッチ、液晶上部には有効画素数約30万画素のWebカメラを搭載

これだけ薄型ながら、天板からの約200kgf前面加圧試験や、電源オフ状態での落下試験などもクリア

薄さと軽さを追求したボディは、トップカバーとパームレスト、底面の3面にマグネシウム合金が採用されている。しかし外装は金属風のものではない。「LIFEBOOK SH76/E」のカラーリングはマットブラック1色なのだが、樹脂外装をマットに加工しているというよりは、ラバー風の質感だ。ディスプレイこそグレアタイプであるものの、キーボードやパームレストも含めてツヤのある加工になっているところはなく、指紋などが目立つことはない。若干手脂が目立ちはするものの、これもしっかりぬぐえば綺麗になる。

樹脂をマットに加工しているというよりは、ラバー風の質感を持つ独特の外装だ

本体右側面には、ExpressCardスロット、モバイル・マルチベイ、USB 2.0、セキュリティスロットがある

LAN、D-SUb、HDMI出力、USB 2.0(電源オフUSB充電機能付き)、USB 3.0、オーディオ端子が配置された左側面