続いて登壇した同社常務執行役員の大岩憲三氏からは、コンシューマー事業展開についてロードマップの説明があった。それによれば、現状での強味である高いコストパフォーマンスとThinkPadで築いた信頼性をもとに、今後は顧客満足度とブランド認知力向上、および製品展開に力を入れていくとのこと。具体的には、NECパーソナルコンピュータとの協業によるカスタマー・サポートの展開、同社初のテレビCM放映に代表される大規模なメディア展開、年末商戦期における店頭プロモーションやイベントの開催を予定しているという。

同社常務執行役員の大岩憲三氏(写真左)

テレビや雑誌など、メディアへの露出を増やしていくという(写真左)

最後に、コンシューマー事業 製品事業部プロダクトマネージャーの櫛田弘之氏より、今回発表された3機種の新製品の説明があった。「IdeaPad U300s」は厚さ14.9mm、重さ1.32kgのスリムで軽量なノートブックで、新世代の薄型軽量ノート「Ultrabook」に属する製品。

現時点で判明している主なスペックは、CPUがIntel Core i7-2677M、チップセットがMobile Intel QS67 Express、最大4GBのDDR3メモリ、ストレージが256GB SSD。OSはWindows 7 Home Premium SP1 64ビット版を採用。ディスプレイサイズは13.3型HD光沢液晶(1,366×768ドット)だ。

製品事業部プロダクトマネージャーの櫛田弘之氏(写真左)

本体カラーはクレメンタインオレンジの1色展開だ。ロールケージはマグネシウム・アルミニウム素材で、美しさと堅牢性を兼ね備える。バッテリーは8時間駆動し、30分の充電で約3時間分の充電が可能。128分でフル充電が可能になるという。櫛田氏は「出先からオフィスに30分だけ戻った際に、3時間分の追加充電をするという使い方もできる」とその利便性をアピールしていた。

バッテリーの長時間駆動は、かねてからユーザーの要望が高かったという

CPUは新世代ULV版CPUを搭載。これは旧世代のULV CPUに比べ性能が3倍も向上しており、通常版(SV) CPUに近いパフォーマンスが出せるとのことだった。IdeaPad U300sは11月下旬より全国の量販店にて販売が開始される予定。実売価格は15万円前後を予定しているという。

インテル Core i7-2677M プロセッサー、モバイル インテル QS67 Express チップセットを搭載する

「IdeaPad U400」は最薄部22.6mm、重さ1.98kgと超薄型・軽量の14型ノートブックPC。インテル Core i5-2430Mプロセッサーを搭載し、メディアをドライブに直接挿入できるスロットインDVDドライブを内蔵する。11月下旬より全国の量販店にて販売が開始される予定で、実売価格は10万円前後を予定しているという。

IdeaPad Tablet A1はAndroid OS 2.3を搭載したディスプレイサイズ7型の最新タブレット端末。重量400g、筐体サイズ195×125×11.95mmと女性でも片手でホールドできるコンパクトさが特長。カラーバリエーションはカーボンブラック、パールホワイト、ホットピンク、コバルトブルーの4色で展開する。10月28日より全国の量販店で販売が開始され、実売価格は2万円を切る予定だという。

7型タブレット機で2万円を切る価格設定は10月13日現在で日本初とのこと