国際的に認められた機内食
メインはしっかり食べようと牛ヒレをチョイス。ワインはボルドーの「シャトー・メイネイ サン・テステフ2003」。赤のフルボディを合わせて楽しんだ。デザートもケーキ、アイスクリーム、フルーツとたっぷり。デザートワインには、「シャトー・ドワジィ・ヴェドリーヌ2005」を選んだ。フルーティで爽やかな酸味があるこのワインは、数々の賞を獲得した逸品。フィンエアーは、パリに本部のある料理とワインの国際的権威「ラ・シェーヌ・デ・ロティスール賞」や「ビジネストラベラー(アメリカ)」誌のエアライン・ワインコンテストなど、食やワインに関しても数々の受賞歴を持つ航空会社。価値あるワインが揃っているはずである。
前菜は2種類からチョイス。写真は「イタリア風前菜の盛り合わせ モッツァレラのブッファラ、生ハム、トマト添え」。フレッシュサラダ、茶そば、スープ。パンもプレーン、ガーリックなど3種類以上ありバラエティ豊か |
メインは3種類からチョイス。写真は「牛ヒレ肉のグリル、ハーブバターと新じゃがいものロースト添え」。ポテトやカブ、ニンジンなどの付け合わせの味付けもよかった |
ヘルシンキ発の帰国便では、機内食の事前予約ができる。シェフの手で丁寧につられた「シェフズ・グルメ」、温かい北欧家庭料理「フーズラバーズ・トリート」、オーガニックかつ新鮮な素材が使われているヘルシーな「ウェルネス&エナジー」の3種類から選べる。写真は筆者が帰国便でいただいたトナカイのテンダーロイン。通常のメインディッシュ3種類と合わせると6種類からの幅広いチョイスとなる |
デザートは、「リンゴとレーズンのクランブルケーキ、シャンティクリーム添え」。アイスクリームやチーズも |
間食に出されたシナモンのパン(写真手前)。フィンランドブランドの「ロバーツコーヒー」と合わせて。これはもう絶対試したい! というほどのおいしさ |
的確でリラックスできるサービス
そのワインと食事を客室乗務員が分かりやすく説明するのにも感心した。筆者はワインの専門的な知識があるわけではないので客室乗務員に料理に合うワインを聞くことにしているが、味わい、香り、ヘヴィなのかライトなのかなどポイントを押さえつつ簡潔に解説してくれた。もちろん、後でどうだったかを聞くフォローも忘れなかった。
食事中だけではない。靴からスリッパに履き替えるタイミングに気を配ってくれたり、語り口が落ち着いているためリラックスできるなど、いくつもの点でそのホスピタリティに好印象を持った。
AY74便は定刻よりやや早く、現地時間の15時過ぎにヘルシンキ空港に到着した。ドイツやイギリスまでのフライトとは明らかに疲れ方が違っていた。良質なホスピタリティや機内設備の充実なども疲れが少ない理由だが、やはり9時間半前後というヨーロッパ便にしては圧倒的に短いフライト時間が疲れを軽減してくれたのは間違いないだろう。