「VALUESTAR N」は、21.5型のフルHD液晶、奥行きわずか60mmの非常にコンパクトなボディに高いスペックと豊富な機能を備えているのが大きな魅力の一体型デスクトップPC。小型ながらテレビ機能も充実し、一人暮らしや書斎、寝室のテレビ兼PCとして最適となっている。2011年の秋冬モデルでは、コンパクトなボディはそのままに、デザインを一新して、よりシンプルでスタイリッシュとなったのに加え、スペック、音、画質のすべてを強化。実機を試して、素直に"これはいい" "欲しい"と思わせる完成度となっている。
今回試用したのは、VALUESTAR Nシリーズでも上位モデルといえる「VN770/FS」。CPUにクアッドコアとなるCore i7 2670QM(2.20GHz)、8GBのメモリ、2TBのHDDと高い基本スペックを備えている。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは5.9。プロセッサのサブスコアは「7.5」と、さすがにハイレベルだ。
新「VALUESTAR N」の最大の魅力といえるのが、IPS液晶の採用だ(ただし、下位モデルの「VN370/FS」は非IPS液晶)。IPS液晶は視野角が広く、どの角度からも快適に画面を見られるのに加え、低価格な液晶にありがちな角度による色の変化が少ないため、表示が非常に美しいのが特長。本機に搭載のディスプレイもその性質そのままで、横から見ても画面をハッキリと認識できるため、離れた場所から横になりながら動画やテレビを観るといった場面でも快適に映像を楽しめる。
さらに、"映像を楽しむ"という部分で注目したいのがスピーカーだ。独自のバスレフ構造で、豊かで引き締まった低音を実現する新低音再生技術「FR-Port」を採用するYAMAHAのサウンドシステムを搭載。実際にいくつか曲を再生したところ、薄型のボディとは思えない迫力ある低音が楽しめた。中高音もクリアで、IPS液晶と相まって、派手な映画をいろいろと見てみたいと思わせる。