天面の電源ボタンを押すと素早く起動し、液晶モニタが表示される。撮影モードは、iAUTO/プログラムAE/絞り優先AE/シャッター優先AE/マニュアル/シーンセレクト/アートフィルター/動画の計8モードに対応。ビギナーが手軽に使いたい場合は、フルオートに相当するiAUTOモードや、23種類の撮影シーンを選べるシーンセレクトを利用するといいだろう。

標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」を装着した状態

天面には、ホットシューやステレオマイク、モードダイヤルなどを装備

初級者向けの機能としては「ライブガイド」に注目。これは「色の鮮やかさ/色合い/明るさ/背景のぼけ/動きの表現」の5項目を直感操作でコントロールできる機能のこと。背面のOKボタンを押すと、これらの項目がアイコンとして表示され、ボタン+ダイヤルで各パラメータを素早く調整可能になっている。

iAUTOモードを選択し、「ライブガイド」を表示した状態

「ライブガイド」では、シーン別の撮影のヒントも表示できる

一方、カメラの操作に慣れている人なら、プログラムAEや絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアルの各モードを利用するといい。絞りやシャッター速度は背面のコントロールダイヤルで調整でき、露出補正やAFエリア、ドライブモードについては十字ボタンを押してから、コントロールダイヤルで調整できる。また、背面のOKボタンを押した場合には「ライブコントロール」と呼ばれる画面が表示。ホワイトバランスやISO感度、アスペクト比などの詳細機能をスムーズに切り替えられる。

シンプルにまとまった操作ボタン類

「ライブコントロール」を表示した状態

より快適に使うためには、操作性をカスタマイズするのがオススメだ。カスタムメニューでは、十字ボタンの右と下、およびFnボタンと動画ボタンに関して、割り当て機能の変更ができる。またINFOボタンを押した際に表示される内容や、各撮影モードごとにダイヤルに割り当てる機能なども、カスタムメニューで細かく設定することができる。

カスタムメニューでは、4つのボタンの機能変更ができる

そのほか、カスタムメニューではノイズ低減や電球色残しなどの設定もできる

AFは、一足先に発売された上位モデル「E-P3」と同じく「FAST AFシステム」に対応。これは、撮像センサーの駆動速度やAF演算の処理速度、レンズ制御、システム制御などを全般的にブラッシュアップした新技術だ。今回の試用では、主にレンズキットに付属する標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」を使ったが、ほぼ無音でてきぱきと作動するAFを体感することができた。

AFエリアの数が従来の11点から35点に増加したことや、グループエリアAFやフルタイムAF、瞳検出AFに対応したことも、ありがたい進化といえる。

天面のシューには外部ストロボや外部ファインダーを装着できる

記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードが利用可能