スマートフォンやタブレット端末が爆発的に普及し、手持ちの雑誌や小説、コミックなどを電子化するユーザーが増えてきている。いわゆる「自炊」というヤツだ。今回紹介するキヤノンのスキャナ「imageFORMULA DR-M160」は、そんなユーザーに最適な卓上型自動給紙両面スキャナだ。

「imageFORMULA DR-M160」。トレイをたたんだ状態の本体は、とてもコンパクト。卓上に置いておける

本機のスペックは、解像度200dpiで毎分60枚(両面の場合は120面)、600dpiで毎分12枚(両面の場合は24面)。給紙トレイの最大積載量は約60枚。用紙の傾きを検知して修正したり、文字の向きで用紙の方向を自動認識する機能、白紙の自動スキップなども可能。さらに、一度のスキャンで最大3種類の解像度や色数の異なるフォーマットに保存する「マルチストリーム機能」も搭載している。既存の卓上型自動給紙スキャナの分野では高性能な機種だ。

本機の付属ソフトは3種類。操作が簡単な「CaptureOnTouch」と、細かい設定やジョブ管理が可能な「CapturePerfect3.1」、PDFファイルの編集ができる「eCopy PDF Pro Office」が付属している。用途に応じて使い分けられるのはうれしい。

本体前面には4つのボタン。ドライバで設定した読み込みモードをセレクトボタンで選び、中央のスタートボタンを押すと、すぐにスキャンが始まる。ストップボタンは作業の中断で、「DFR」は重送時の確認ボタン。

両側面。インターフェースは本体左側にUSB 2.0と電源端子があるだけ。いたってシンプル

背面

トレイを全開した状態。A4用紙を縦に取り込んでもトレイから落ちることはない

imageFORMULA DR-M160の主な仕様   [センサー] CIS(片面/両面)   [光学解像度] 600dpi   [出力解像度] 150×150dpi、200×200dpi、300×300dpi、400×400dpi、600×600dpi   [読取スピード(A4縦、毎分)] 200dpi 24bitカラー/60枚(両面120面)、300dpi 24bitカラー/40枚(両面80面)、600dpi 24bitカラー/12枚(両面24面)   [給紙方法] 標準/自動/手差し   [最大トレー積載量(カール量含む)] 60枚   [読み取り原稿サイズ] 幅:54~216mm、長さ:50.8~356mm(長尺モード時、最大3,000mmまで)   [インタフェース] USB 2.0   [サイズ/重量] W280×H230×D250mm(トレー全閉時)/約3.2kg   [対応OS] Windows XP/Vista/7   [価格] 18万円(税別)