利用できる端末のバリエーションも豊富
WiMAXを利用できる端末もさまざまだ。Wi-FiルーターのWiMAX Speed Wi-Fiと、WiMAXモジュールを搭載したWiMAX内蔵PC、無線LANモジュールを搭載していないPCでも利用できるデータカード端末がある。
特に人気のあるWiMAX Speed Wi-Fiのラインナップには、ポケットサイズで約98gと軽量の「URoad-8000」(シンセイコーポレーション製)などがある。URoad-8000は、9時間駆動の長時間バッテリーが特長で、バッテリーの残量を気にすることなく持ち運べる。さらに、PCやスマートフォン、タブレット、ゲーム機など最大10台の同時接続が可能だ。
WiMAX Speed Wi-Fiの「URoad-8000」(シンセイコーポレーション製)。こちらの製品の詳細は、弊紙レビュー記事で確認できる |
制限無くさまざまなサイトを複数端末で利用可能
WiMAXは、3G回線で行われている利用制限がないので、高速インターネットを思う存分利用できる。また、プロトコル制限もないので、利用できないサイトやアプリもなく、Skypeなどのインターネット電話も利用可能だ。もちろん、TwitterやFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も快適に利用できる。
WiMAX Speed Wi-Fiなら、Wi-Fiに対応したあらゆる端末から接続でき、PCはもちろん、最近人気のスマートフォンやタブレットでも高速インターネットを利用できる。動画などの大容量コンテンツも快適に視聴可能だ。さらに、Wi-Fiに対応したゲーム機などで、ゲームをダウンロードしたり、Webサイトを閲覧したりもできる。
回線の一本化が可能、使用料も3,880円の定額で利用できる
利用しているインターネット回線を一本化できるのもWiMAXの魅力だ。例えば、自宅用として固定回線で光回線、外出用としてモバイルデータ通信の回線、スマートフォンのパケット定額といった契約をしている場合、3回線分の契約が必要となり、月々の通信費の支払いも1万円以上になったりとかなりの高額になってしまう。
しかし、WiMAXであれば、自宅用としても外出用としても利用でき、スマートフォンやタブレットでも接続可能なので、インターネット回線の契約をひとつにまとめられる。「UQ Flat 年間パスポート」では、定額3,880円で使い放題となり、月々の通信費を大幅に削減することが可能だ。
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本稿で紹介した通りWiMAXは、固定回線にひけをとらない、下り最大40Mbps/上り最大10Mbpsの高速インターネットを実現し、回線工事などのわずらわしい開通作業も必要ない。そのため、引越し当日から存分にインターネットを利用することができる。加えて、月額3,880円と割安の利用料で使用できるので、自宅のメインの通信回線として利用すれば、通信費を節約することも可能だ。
筆者も現在、自宅の通信回線をWiMAXに1本化しているが、特に不便を感じたりしていない。通常のWebサイト閲覧はもちろん、動画サイトも問題なく視聴できている。今シーズンの引越しが決まっている人や引越しを考えている人は、本稿をきっかけに引越し先のインターネット環境として、WiMAXを検討してみてはいかがだろうか?