今週の秋葉原情報 - Llano版AthlonとSandy Bridge版Celeronが新登場、Llanoには初の65W版も

初の省電力版Llanoが3コアで登場

AMDの「Llano」ことAシリーズCPUに、3モデル目となる「A6-3500」が登場、発売となっている。既発売の2モデル「A8-3850」「A6-3650」との大きな違いは、コア数(4コア→3コア)とTDP(100W→65W)。動作クロックは2.1GHzに抑えられているが、ターボコア有効時には2.4GHzまで高速化される。価格は8,500円前後。


相変わらずパッケージが見えない。そろそろこの場所に貼るのはやめて欲しい	新モデル「A6-3500」のOPNは「AD3500OJZ33GX」だった

AMDユーザー待望の65W版Llano…のはずだったが、ショップの反応は「3コアじゃ意味がない」「あまり期待していない」と手厳しい。確かに、65Wのラインナップには4コアモデルや2コアモデルもあり、中途半端な感じは否めないものの、これまでの100WというTDPから手を出していなかったユーザーにとっては、初の省電力版Llanoは魅力的だろう。

APU	A8-3850	A6-3650	A6-3500
■既発売の各モデルとの比較
CPUコア数	4	←	3
CPU速度	2.9GHz	2.6GHz	2.4/2.1GHz
GPUコア数	400	320	←
GPU速度	600MHz	443MHz	←
TDP	100W	←	65W

なお、AMDはA6-3500の発売を記念して「I love APU」キャンペーンを開始。Aシリーズ購入者の先着1,000名にAPUダイチャームキーホルダーとステッカー入りティッシュをプレゼントするというもので、対象者は専用のWEBサイトから申し込める。期間は10月2日(日)まで。

また、Llanoベースでは初となるAthlonブランドの製品も登場している。「Athlon II X4 631」というモデルで、価格は7,000円前後。Socket FM1向けのラインナップが増えるのはいいのだが、100WでしかもGPU非搭載というのでは、「グラフィックスカードは流用するので内蔵GPUはいらない」という状況以外ではちょっと選択し辛い。


「Athlon II X4 631」(右)のパッケージもやはり見えない	OPNは「AD631XWNZ43GX」。動作クロックは2.6GHzだ

Sandy Bridgeが3,000円以下で!

Intelからは、初のSandy Bridge版Celeronとして、「Celeron G540」「G530」「G440」が登場している。Hyper-ThreadingやTurbo Boostは非対応でメモリはDDR3-1066までとなるが、それぞれ5,000円前後、4,000円前後、3,000円前後という価格の安さが魅力だ。ローエンドのG440はシングルコアだが、TDPが35Wと低いのも特徴。

初登場のSandy Bridge版Celeronの3モデル