2008年7月にプレイステーション 2用ゲームソフトとして発売され、今なお絶大なる人気を誇る『ペルソナ4』が待望のTVアニメ化。2011年10月よりMBS・TBS・CBCにて放送開始となる。そこで今回は、メインキャスト陣が語った作品の魅力を紹介しよう。
メインキャスト陣が語るTVアニメ『ペルソナ4』
今回の取材は、第7話のアフレコ終了後に行われたもので、主人公・鳴上 悠役の浪川大輔、花村陽介役の森久保祥太郎、里中千枝役の堀江由衣、天城雪子役の小清水亜美といった4人のメインキャスト陣が、作品の魅力について語ってくれている。
――まずはご自身が演じるキャラクターについて教えてください
浪川大輔「鳴上 悠役の浪川大輔です。ゲームの中ではプレイヤーキャラで、名前もなかったのですが、今回のアニメでは"鳴上 悠"という名前がつきました。プレイヤーキャラということもありまして、感情をあまり表に出さず、リアクションも薄いのですが、非常に真っ直ぐで嘘のない男です」
森久保祥太郎「花村陽介役の森久保祥太郎です。花村も、少し前にこの町に転入してきているのですが、持ち前の陽気さと人懐っこさで、町の雰囲気にも順応していて、新しく引っ越してきた悠ともすぐに仲良くなります。とにかく賑やかなムードメーカーです。でも非常に情に厚いと言いますか、人間味あふれる男だと思って演じております」
堀江由衣「里中千枝役の堀江由衣です。千枝ちゃんはとても元気っ娘で、花村君と一緒になって賑やかにしています。2人でよく文句を言い合ったりするような掛け合いの場面も多いのですが、基本的に本当に元気で明るい女の子です」
小清水亜美「天城雪子役の小清水亜美です。雪子は天城屋旅館の跡取り娘で、学校では、アイドル的な存在です。話を進めていくといろいろな顔が見えてくるのですが、序盤ではなかなか話しかけにくい美人という役どころです」
――7話まで演じてきて、印象的だったシーンやセリフはありますか?
小清水「やっぱりあのシーンですか?」
浪川「そうですね、あのシーンですね。関さんが演じていらっしゃる巽 完二という役が出てくるのですが、ペルソナの世界観が一気に変わるぐらいの衝撃的なシーンがありますので、ぜひ楽しみ待っていてほしいです(笑)。ポイントとしては、"ナイスガイとタフガイ"。これをぜひ覚えておいていただければと思います」
小清水「私は個人的に、毎回、悠さんがボソ、ボソって言うセリフがすごく好きです。何だかわからないんですけど、面白いんですよ(笑)。でも、すごく面白いので、そういったちょっとしたセリフなどを一個一個、見てくださる方が拾ってくれるとうれしいなと思います。最近録った話数でのおすすめポイントは『カワイイよ』だと思います。どこで出てくるのかは見ていただいてのお楽しみという感じです」
堀江「私は『出前』が好きでした」
森久保「出前の設定は面白いね」
堀江「出前がとれるという設定があるのですが、その出前がどこでもとれるという感じになっていて、走りながらお会計をするシーンがあったりして、それがちょっと独特で、面白いなと思いました」
森久保「第一話を見たときから、すごくおしゃれだなって思いました。カレンダーの絵や音楽もおしゃれですし、テンポもすごく良かったりします。この4人の掛け合いはけっこうギャグなシーンも多いのですが、それがすごくドタバタしている感じになっていてとても気持ちよく、おしゃれで笑える感じで、しかもちゃんと青春していて、胸が熱くなるところもある。僕は家でリハーサルをするのがすごく楽しみな作品になっています」
――原作は2008年に発売されたPS2用のゲームですが、ゲームのときから印象が変わったところなど、ゲームとのちがいで何か感じたことがありますか?
森久保「悠はゲームでは全然……」
浪川「初めて会話しましたから(笑)」
森久保「ゲームでは殆ど喋ってませんもんね」
浪川「思っていた以上にストレートな子だったと言いますか、連続殺人という重い背景設定の中でどのようなポジショニングをしていくのかと思っていたのですが、ただのクールではないというところで、だいぶ印象が変わりました」
堀江「ゲームのときは、会話や動きを想像しながらの収録だったのですが、アニメになって実際に動く千枝ちゃんを見たとき、印象が変わったというよりは、単純にうれしかったです。こういう表情をするんだとか、こういうリアクションをするんだっていうのがわかって、あらためて千枝ちゃんのストックのようなものが、自分の中で増えていくようなイメージです」
小清水「ゲームもすばらしかったのですが、アニメになってより迫力が増したなと思うのが戦闘シーンですね。ゲームだと、自分が動かしたりしていたところが、アニメになると、たとえば雪子とそのペルソナがどういう立ち位置で、どういう感じで戦っているのかというのが、すごくわかりやすいです。そこはちょっと感動しました。あとは音楽の面でも、ゲームファンの方はグッと盛り上がれるのではないかと思います」
森久保「掛け合いやテンポ感がすごく面白くなっています。ゲームは、どうしても収録が一人ずつになる事が多いのですが、アニメになって、みんなで一緒に、相手が隣にいる状況で収録できるというだけでも、空気感は良い方に増す気がします。あと、ゲームをプレイしたユーザーの方からの反応で、『行くぜ!! 相棒!!』という陽介のセリフが、非常に好感度が高いようなのですが、そういうのはゲームを一人で収録している段階では、あまりわからなかったことなんですよ。アニメでは、そういったゲームをやった皆さんからのペルソナに対するリアクションを受けたうえで演技ができるので、よし、じゃあこっちはこうしてやろう、みたいな、そういった一工程があるというのは非常にワクワクしますね」