――名前はまだ決まっていないんですよね?
稲垣P「シンデレラの名前は現在募集中になっています。ホームページから応募できますので、視聴者の方にぜひ良い名前をつけていただきたいと思っています」
――ちなみに、最終的にはどうやって決めるつもりですか?
稲垣P「多数決のような形ではなく、素敵な名前をいくつかピックアップして、最終的には椋本さんに選んでもらおうと思っています」
椋本氏「なんと(笑)。稲垣さんが決めるのだと思っていました。ちょっと責任重大で、緊張しちゃいますね」
――椋本さんの中で、漠然としたイメージはありますか?
椋本氏「ひらがなとか、あまり難しい漢字の名前ではなく、名前の最後に"子"はつかない感じで、純日本人ではなく、ちょっと洋風な……あまり私が言ってしまうと、皆さんの発想に影響してしまうので控えますが、"桜子"はあるけど、"薫子"はない、みたいな」
――非常に微妙なニュアンスですね
椋本氏「"子"はつかないと言ったのに、思いっきり"子"がついていますね(笑)。あまり私の言葉に惑わされず、自由に可愛い名前をつけてあげてください」
――募集の締め切りは9月末ですよね
稲垣P「なので、放送中に名前がつくことはありません。画面に映っている間は、視聴者の皆さんのお好きな名前で呼んであげてください」
――さて、椋本さんがイラストを描く場合、どのあたりまで設定があったほうが描きやすいのですか?
椋本氏「挿絵など、物語がちゃんとあって、その中の、このキャラクターを描いてくれという場合なら、細かい設定は必要ですが、今回のように、とりあえず可愛い子を描いてくれという場合は、なくて大丈夫です。自分の中で可愛いと思うイメージを紙に念写する感覚です(笑)。ちなみに今回のイラストでは、仕上げの段階で大久保さんの声を聞き、そのイメージも足した絵になっています」
――イラストの中にはぬいぐるみがたくさん描かれていますが
椋本氏「ぬいぐるみがいっぱいあったら可愛いかなって思いまして(笑)。あと、ぬいぐるみをたくさん置くことで、いろいろな色が使えるというのもありますね。夜なので、あまりに色が散っているサイケな感じにはしたくなかったのですが、さすがに女の子とベッドとシーツだけだと、どうしても色数が限られてしまうじゃないですか。なので、最初からぬいぐるみを持たせるというアイデアはあったのですが、もう少したくさん散らしたほうが面白くなるんじゃないかなと思って、こういった仕上がりになっています」
――色数を増やすためにも重要なアイテムというわけですね
椋本氏「私自身が、ごちゃっとした絵が好きというのもあります。いっぱいあると可愛いじゃないですか(笑)」
稲垣P「お好きなものはドンドン描いちゃってくださいということでお願いしていますので(笑)」
――今回、『60日のシンデレラ』ということで、60個のセリフがあるわけですが、セリフは誰が考えたのですか?
稲垣P「……私です」
――すべて稲垣さんが考えたのですか?
稲垣P「最初は誰かに頼もうかどうかと迷っていたのですが、椋本さんからイラストをいただいて、大久保さんの声も聴いた段階で、もう自分で書いちゃおう、と(笑)。また、セリフ収録の時に大久保さんが考えてくださったステキな言葉もあったりします」
――10秒間という制限のある中、よく聴いていると、かなり細かなネタを拾っていますよね。コミケの時期だったり、直前に放送されている番組だったり
稲垣P「ネタはかなり仕込んでみました。なので、じっくりと聴いていただけると、より楽しんでいただけるのではないかと思います」
椋本氏「セリフの中で私の単行本をかなりプッシュしていただいていて、もちろんすごくありがたかったんですけど、こんなにいいのかなってちょっと申し訳なく思ってしまいました(笑)」
――60個のセリフの中には、稲垣さん自身が言われたいセリフなどもあったりするのですか?
稲垣P「そんなことはないですよ」
椋本氏「本当ですか?」
稲垣P「……たまに、ご褒美ぐらいはあってもいいかなって(笑)」