新宿区西新宿にある東京都庁の敷地内のふれあい広場で通信速度を測定したところ、下り速度がトップになったのは、XiのL-09Cで平均12.3Mbpsだった。上り速度では、WiMAXのURoad-8000が平均1.5Mbpsを記録し、トップとなった。
千代田区丸の内にある東京国際フォーラムのガラス棟付近の屋外広場では、ULTRA SPEEDの007Zが下り平均速度で19.7Mbpsとトップだった。下り平均速度では、次いでWiMAXのURoad-8000が14.3Mbpsとなり、この2つのWi-Fiルーターではストレスを感じない程度の高速通信が可能であった。上り速度では、URoad-8000が平均1.2Mbpsでトップだった。
千代田区大手町の大手町ビルヂング前では、XiのL-09Cが下り速度で平均13.3Mbps、上り速度で平均4.2Mbpsを記録し、トップだった。
JR秋葉原駅から徒歩2分のところにあるUDXビル前での測定結果では、WiMAXのURoad-8000が下り平均11.1Mbpsとなり、最も速い通信速度を示した。URoad-8000は、上り速度でも平均1.7Mbpsとなりトップであった。
JR池袋駅の構内にある中央通路では、WiMAXのURoad-8000が下り速度で平均19.4Mbpsとなり、他を圧倒的に引き離してのトップだった。上り速度では、EMOBILE G4のGP02が平均1.9Mbpsでトップとなった。
千代田区一ツ橋のパレスサイドビルでも通信速度の計測を行った。下り速度でトップになったのは、WiMAXのURoad-8000で平均速度が11.4Mbpsだった。上り速度では、XiのL-09Cが平均3.3Mbpsを記録し、トップだった。
通信速度計測結果のまとめ
下り・上り速度のそれぞれで平均速度がトップになった回数をカウントすると、次のような表になる。
WiMAXのURoad-8000がトップになった回数が下りで5回、上りで3回と最多だった。下り・上りともにURoad-8000がトップになった回数が多い結果となり、WiMAXで実際に使える高速データ通信のエリアの広さを示唆する結果となった。L-09は速度が速い地点とやや遅い地点とのギャップが大きいように感じ、Xiの利用エリアはまだ限定的といえる。007Zは、WiMAXやXiの対抗となる速度を計測できたが、平均速度でトップになったのは上り・下りとも1回のみにとどまった。GP02は、下り速度で1回もトップにならなかったものの、全地点を通じて速度は安定していた。
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