LP-S120の本体サイズは幅358mm×奥行197mm×高さ208mm。フットプリントはB4サイズに収まるコンパクトさだ。重量も約4.6kgとかなり軽い。デスクの棚などに置くことも可能なサイズで、重さ的にも棚上で不安のない範囲だ。このコンパクトさのおかげで、オフィスでのパーソナルプリンタとしての利用もしやすい。

A4モノクロレーザープリンタとしては国内最小クラスだというこのモデル、消耗品として用意されているのはトナーのみ。つまり、感光体ユニットは本体内部に組み込まれた一体構造となっている。一般的なレーザープリンタでは数万枚ごとに感光体ユニットを交換しながら利用することになるが、このモデルは感光体ユニットの交換は想定しておらず、感光体ユニットの寿命が本体の寿命となる。メーカーによれば、耐久性能は3万ページということだ。

トナーも非常にコンパクトだ。直径70mm程度の円筒形で、高さは51ミリほど。コンパクトなボトル型だが、Mサイズトナーならば約2,200ページの印刷ができる。Sサイズは1,000ページで、両サイズとも外形寸法は同じで、トナーの内容量が違う作りだ。しかも、購入時にはすでにトナーがセットされている。

トナーはコンパクトな円筒形

たいていのレーザープリンタは箱から出した後、各種部品を止めているテープをはがし、感光体ユニットとトナーをセットしなければならない。慣れてしまえば難しいことはないが、いかにも機械の内部部品といった雰囲気のユニット取り付けは、初めてだと戸惑うユーザーも多いだろう。箱から出したらすぐに使えるというのは非常に魅力的だ。

ここまでコンパクトかつ、使い出しが簡単だと、オフィスだけでなく個人での利用も敷居が低い。価格も、直販サイトでの8月半ば現在の販売価格は14,980円と、個人でもムリなく購入できる。

本体デザインがホワイトをベースに、角を丸めたボックス型なのもよい。視覚的に圧迫感がなく、一人暮らしのワンルームなどでも悪目立ちしないデザインだ。家庭用のインクジェットプリンタはスキャナ機能を持った複合機が全盛だが、複合機や高機能な単機能機と比較しても小さいから、カラー印刷が必要ない、モノクロで大量の印刷を行うというユーザーに向いている。

稼働状態にしてもかなりコンパクトだ