「さらにおいしくなった」ホッピー

調布工場次長の森禎悟さんは新ラインを次のように説明する。

「高性能の新設備導入により、大きく3つのポイントが変わりさらにおいしいホッピーをお届けできるようになりました。まず、精度の高い遠心分離機を導入したことで、雑味がとれ、より芳醇な香りと味わいが引き立つようになりました。味については、高圧ジェットを搭載した充填機のおかげで、瓶内にほとんど空気が入らないので酸化しにくくなり、味の劣化がより防げるようになりました。さらに、精度の高い空瓶検査機を導入し、創業者からのこだわりである"お客様に安心して召し上がっていただくことのできる製品づくり"のさらなる徹底に努めることができるようになりました」。すでに長年のホッピー・ファンからは、「以前よりおいしくなったね」という声も寄せられているという。

ものすごいスピードでホッピーが生産されていく。1分間に最大で約1,000本の生産が可能。全自動なので、フル稼働時でも従業員はたったの3人

あまり知られていないと思うが、ホッピーは「本物のホップを使った本物のノンビア」という意味からネーミングされた飲料。つまり、ビールではないが、ビールと同じように本物のホップを使って、ビールと同じような苦味や芳醇な香りを表現しているのだ。

工場内にある発酵(緑色)と貯蔵(グレー色)のタンク。タンク1本に約55Lのホッピーが入っている。それが敷地内には7本も!

最後に、ホッピーのおいしいつくり方を教えていただいたので、ぜひご家庭でも試してみてほしい。今回は甲類焼酎(25度)を遣ったが、もちろんお酒の弱い人は焼酎の分量を控えめにしてもよい。また甲類焼酎の代わりに本格焼酎やジン、ウォッカ、梅酒など、いろんなリキュール類と組み合わせれば、自分だけのオリジナルホッピーも楽しめる。

ホッピーのおいしい作り方

1.まずキンキンに冷えたホッピーと甲類焼酎(25度)、グラスを用意する。「この3点が冷えた"3冷"がベストな状態です」とアドバイスする同社秘書室兼広報担当の石津香玲良さん。
2.グラスに焼酎とホッピーが1対5の割合になるように注ぐ。ホッピー専用グラスには☆印が2つあるので、下の☆印まで焼酎を注ぐ。
3.ホッピーのボトルが垂直になるように一気にグラスに注ぐ。思い切り注ぐのがポイント。そうすれば後でかき混ぜる必要がなくなる。
4.大小様々な泡がとてもクリーミー。氷を入れず、かき回さないのがホッピースタイル。では、いただきま~す!