三日坊主でも構わない! その言葉の真意とは?

本書発売とインタビュー掲載までの間に27回目の満点を獲得

――他にも本書で印象に残ったフレーズがあります。「三日坊主を繰り返そう」という。その言葉にすごく勇気づけられました

菊池:僕自身はものすごく特殊な例で時間が山のようにあったのですが、普通の人が毎日勉強するのってほぼ不可能だと思うんです。で、そのたびにやめちゃう。やめるだけならいいけど、それで自己嫌悪に陥る方がけっこういるんです」

――まさに僕のことです。筋トレも続きません

菊池:筋トレは続けないと

――ハイ

菊池:漫画家の井上雄彦が、出演しているCMでこんなことを言ってます。『強い者などいない。強くなろうとする者。いるのはそれだけ。』って。単語も同じ。英語の単語をこんなに勉強したのにまだ知らない単語が出てくるとか、覚えたはずなのに忘れちゃってるとか、僕も含め悔しがっている人は山のようにいるんです。そういうことを考えれば、一日休もうが三日休もうが関係ないんですよ。何度も三日坊主を繰り返せばいいんです

――単語のお話が出ましたが、本書でも単語の重要性についてはとくに強く書かれていますね。どう勉強していけばいいのでしょうか

菊池:大事なのはいっぱい吸い込んでいっぱい吐き出すってことかな。忘れてもいいんだと思いながら、いっぱい覚えていっぱい忘れる

――とにかく一気に、大量に、ですね

菊池:シロナガスクジラは、海水ごとエサを何トンと飲み込んで大量に吐き出すんですよ。歯で魚を捕まえていてはシャチくらいの大きさにしかなれないんです。英単語も同じで、1日5個とか限定して覚えていっても、どんなに頭が良い人でも忘れるものは忘れてしまう。それならシャチじゃなくてシロナガスクジラを目指しましょう。って、これキャッチフレーズにならないかな。無理かな(笑)

――それ、いいですね(笑)。最後にこれからTOEICを受ける方、英語の勉強を初めてみようと思っている方にメッセージをいただけますか

菊池:いわゆる"ペラペラ"になるのは限度があるし難しいと思うんですが、でも僕は今後、例えば「あのイケメン、マジやばくね」みたいなニュアンスを出せる英語も勉強しようと思ってます。それに比べたら、TOIECの"きちんと確実に意味を伝える英語"を勉強するのは何歳だって関係ないし、どこにいてもやれます。留学しなくても、むしろ集中できるということでいうなら、日本にいた方が勉強できると思いますね。だからとりあえず、気楽に一歩目を踏み出してみましょう

35歳にして勉強を始め、7年かけて独学でTOEIC満点を取るまでになった菊池氏。

だからこそ、「三日坊主でもいい」「勉強を始めるのは何歳だって関係ない」という言葉には説得力があります。

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PROFILE

きくち・たけひこ

1959年青森県生まれ。北海道大学文学部を卒業後、洋書専門店の営業マンになるも厳しいノルマのため34歳の時に精神的に追い詰められて退社。そこから引きこもり生活に入るが何もする事が無いので英語学習を始める。7年後、貯金を使い果たし社会復帰。試しに受けたTOEICテストでいきなり970点をマークする。その後、英語教師の職を得て現在はTOEICのスペシャリストとなり、満点記録を更新中。『ザ・ベストハウス123』(フジテレビ系)やラジオなどメディア出演も多数