はるやま商事が毎日コミュニケーションズの社員を対象に実施した「SAVE BIZ着こなしセミナー」では、4段階の「COOL指数」に基づいた「SAVE BIZ」スタイルを提案したほか、NGとなる着こなしも紹介された。セミナーのコーディネーターを務めたのは、9日放送「日経スペシャル ガイアの夜明け」にも出演した、はるやま商事マーケティング部の横山健一郎氏だ。
「エアコンを止めて服を楽しむ」感覚をビジネスシーンに
はるやまといえばスーツの印象が強いが、そのイメージを覆すかのごとく、横山氏はカジュアルなスタイルで登場。「いま私が着ているのは『クール指数3』。ビズポロ(ビジネスポロシャツ)にロールアップしたパンツという服装です」と自らの服装を紹介した。
"節電の夏"を迎え、環境省を中心に「スーパークールビズ」が叫ばれる中、同社は「脱スーツ」のオフィスファッション「SAVE BIZ」を提唱した。
横山氏はその経緯を、「震災や原発事故があり、節電しなければならない状況下、どんな服装で夏を過ごせばいいか迷っている企業が多いと聞きます。節電を乗り切るため、"エアコンが止まるから涼しい服装を選択する"のではなく、"エアコンを止めて服装を楽しむ"感覚をビジネスシーンに持ち込めたらと思い、日本を元気にする運動として提唱しました」と説明した。
同社はオフィスで着用する涼しい服装の基準として、4段階の「COOL指数」を定めた。セミナーでは、横山氏がそれぞれのスタイルを詳しく紹介。クロップドパンツを履いた"涼感MAXスタイル"クール指数4に関して、「普通なら『これはないでしょ~』という服装かもしれませんが、あえて選択できるようにしました。画像とともに指数化することで、個人や企業が『どの服装までOKか?』を定義付けできると考えたからです」と語った。職種や一日の仕事内容に応じ、ジャケット着用からビジカジスタイルまで、服装を使い分けることも大切だという。
クール指数3は、ロールアップパンツの"軽爽スタイル"。その涼しさを体感してもらうべく、参加者にこのスタイルを試してもらう場面もあった。
靴下を脱いでデッキシューズを履き、パンツをロールアップした状態で室内を歩くと、すぐに参加者から、「あ、涼しいですね」の声が。
横山氏は、「これ仕込みじゃないですよ!(笑)」と言って会場を笑わせつつ、「ロールアップしてデッキシューズを履くだけで、見た目も涼しいし、ファッションとしてもかわいいですよね。首と手首と足首を出すことで、体感的にも涼しくなるらしく、その点でもロールアップは効果大なんです」と説明した。
また、女性の参加者に向けても、「こういう服装の男性が車内にいたら、ぜひ一言、『かわいいね』とほめてあげてください。それだけで男性社員のテンションも上がりますし、オフィスも明るくなりますから」とアドバイスしていた。