セットアップはとても簡単だ。付属のユーティリティディスク(CD-ROM)をセットして、メインメニューの「かんたんスタート」をクリック。あとは画面の指示に従って、USBケーブルやアンテナケーブルを本体に装着していけばよい。B-CASカードやケーブルの装着方法なども、写真付きで解説してくれる。
「かんたんスタート」では、「PCastTV3」という視聴/録画ソフトも自動でインストールされる。製品に付属しているアプリケーションはこれ1つとシンプルなので、分かりやすくてよい。
PCastTV3のインストール後、デスクトップに作られたアイコンをダブルクリックして初期設定を行う。エリアを設定するとチャンネルのスキャンが始まり、続けてGガイドの受信(ダウンロード)も行い、全部の作業が終わるのにおよそ15分程度かかる。
15倍の長時間録画に対応するも画質はビットレートしだい
視聴/録画ソフトのPCastTV3は、メイン画面と操作パネルが分離している。ボタン類が少ないので、さっぱりとした印象だ。チャンネルを切り替えるには、操作パネルのチャンネルボタンをクリックするか、または右クリックメニューからチャンネル一覧を呼び出して選択する。チャンネル一覧は便利だが、ウィンドウ表示では邪魔になることもあり、表示/非表示を切り替えるのも少々面倒に感じた。
PCastTV3を起動して映像が写るまでに約8秒前後、地上デジタルとBS/CSの切り替えに約8秒前後かかった。また、チャンネルの切り替えは3秒前後だ。
リアルタイムの視聴中に録画ボタンをクリックすると、録画が始まる。番組が終了しても録画が継続されるのはよいとして、手動で録画した場合、保存データに番組名が付かないのは残念だ。番組表と連動させるには、リアルタイムの放送でも番組表を表示してから「録画予約」する必要がある。
手動録画の画質は、設定画面の「画質設定」であらかじめ設定しておく。画質は15倍録画を含めて25種類。それぞれ解像度やビットレートが細かく設定されているのだが、画面には何も表示されないので、マニュアルなどを手元に置いておかないと、どの画質を選んでいいのか分かりにくい。また、ここで選んだ画質が視聴するときの画質にもなるので、あまり低い画質を選ぶとせっかくのHD画質を生かせない。
15倍速録画についてはビットレート相応といった印象だ。画面が切り替わるときなど、全体に崩れるようなノイズが入りがちで、積極的には使いにくいだろう。普段の設定としては、1,440×1,080ドットで録画できるHP7(3.4Mbps)以上の設定がよいと感じた。
操作パネルの「番組表」をクリックすると、EPG(電子番組表)に切り替わる。録画予約をするには、目的の番組をダブルクリックすればよい。番組表の右1/3くらいのスペースに映像と広告が表示されるので、ウィンドウ表示だと肝心の番組情報が少なくなって見にくい。番組表を最大化すれば見やすくなるが、画面サイズを変更するには、いったんテレビ映像に戻る必要がある。
PCastTV3の番組表に加えて、iEPGも利用可能だ。通知領域のアイコンから「Webブラウザ(番組表)開く」を選択すると、Webブラウザが起動してiEPGサイトの「テレビ王国」が表示される。テレビ王国で番組表の種類を「iEPGデジタル」に切り替え、目的の番組を選択すると録画予約のダイアログが開く。PCastTV3を起動しなくても、録画予約できるのがメリットだ。
DT-T70/U2は、PCが休止状態やスリープといった省電力モードでも、録画予約の時刻が近づくと自動的に復帰して録画を始める動作に対応している。ただし、Windowsの設定で復帰時のパスワード要求を無効にし、電源オプションの詳細設定で「スリープ解除タイマーの許可」を「有効」にしておく。これはヘルプにも書いてあるので、最初に設定しておくべきポイントだ。