冒頭でも述べたように、Lionはインストール方法がオンライン配信のみとなっており、インストーラーを光メディアなどにバックアップしておくことも(基本的には)できない。では、OSが不安定になって再インストールしたい場合はどうすればいいのだろうか?

実は、Lionはインストール時に別パーティションにリカバリー用のツールを自動でインストールしてくれる。そのため、万一、再インストールが必要になっても、わざわざSnow Leopardのインストールから始めなくて大丈夫。起動時にoptionキーを押しっぱなしにすると(Command+Rキーを押しながら起動でもOK)、リカバリー用HDの選択画面が表示されるので、そこで「Recovery HD」を選んでみよう。すると起動画面で「Time Machineバックアップからの復元」「Mac OS Xを再インストール」「ヘルプ情報をオンラインで取得」「ディスクユーティリティ」の4項目が表示されるので、目的の項目を選べばOK。「Mac OS Xを再インストール」を選べば、従来のようにインストールディスクを使わなくてもOSを再インストールすることができる。

起動時にoptionキー(またはCommand+Rキー)を押していると、リカバリー用HDの選択画面が表示される。その下のWiFi選択メニューで自宅のWiFiを選んでおけば、リカバリー時にSafariでオンラインヘルプなどを参照することができる

リカバリー用HDから起動したところ。システムを復元したい場合は「Time Machineバックアップからの復元」か「Mac OS Xを再インストール」を、Webでトラブルの解決方法などを調べたいときは「ヘルプ情報をオンラインで取得」を、ディスクの検証や修復を行いたいときは「ディスクユーティリティ」を選べばOK

ここまで駆け足で見てきたように、Lionはこれまでの汎用コンピュータのあり方を大きく変えるような機能が数多く搭載されている。後編では、もう少し細かな新機能についても紹介していこう。また、サードパーティ製のソフトウエアの互換性についても簡単に検証していく予定だ。

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【レビュー】新機能のポイントをチェック! アップル「OS X Lion」速攻レビュー(後編)