タッチパネル付き3型液晶を搭載

EX-TR100のもうひとつの見どころは、液晶モニタにタッチパネルを採用したこと。操作ボタン類は、電源ボタンとシャッターボタンの2つしかなく、起動と終了以外のすべての操作と設定は液晶タッチで行うようになっている。

例えば、液晶の右上に表示された「+」と「-」のマークをタッチすると、デジタルズームのズームアップ/ダウンができ、その下の赤いアイコンでは動画撮影のスタート/ストップができる。また、撮影メニューでタッチシャッター機能を「入」にしておくと、タッチした部分に自動的にピントが合い、そのままシャッターを切ることができる。

3型46万ドットのタッチパネル液晶を搭載

撮影メニューではタッチシャッターやLEDライトの設定ができる

さらに再生画面では、ドラッグによってコマ送りができ、2本の指を広げるように動かすことでズーム再生ができる。タッチパネルの操作感は、ときどきドラッグが思い通り動かないことがあったが、レスポンスはまずまずだ。

再生モードでは、拡大再生や一覧表示、スライドショーなどができる

レンズには、35mmフィルム換算で約21mm相当の焦点距離を持つ広角単焦点レンズを搭載する。最近のコンパクトデジカメは、ズームのワイド端が24mm相当の製品が徐々に増えているが、EX-TR100の単焦点レンズは、それよりもさらに広い範囲が写る。広々とした風景や巨大な建造物の全体を捉えたり、パースペクティブを強調した作画に最適な焦点距離だ。自分撮りの際に、顔だけでなく背景も広く写し込めるのも利点だ。

ズームは、通常の「デジタルズーム」のほか、切り出した画像を拡大することなくズームアップ効果を得る「HDズーム」と、超解像技術によってデジタルズームの劣化を目立たなくする「超解像ズーム」の計3種類を備える。どのズームを選んでも、光学ズームのような高画質は期待できないが、画質にこだわる場合以外は、積極的に使ってもいいだろう。

オート撮影(デジタルズームなし)

オート撮影(デジタルズーム4倍)

マルチ超解像ズーム撮影(デジタルズームなし)

マルチ超解像ズーム撮影(デジタルズーム4倍)

ストロボは非搭載で、代わりに小さなLEDライトを装備する。手ブレ補正機構も搭載していないが、焦点距離が短いので、明るい場所では手ブレが気になることはあまりない。暗所で撮る場合は、ベストショット機能として用意される「HS夜景」や「HS手ブレ補正」を選択し、連写と画像合成によってブレを目立たなくすることが可能だ。……次ページ「撮影サンプルをチェック!」

EX-TR100をPCに接続すると「CASIO Connection powered by Eye-Fi」というソフトが自動的に起動し、FacebookやPicasaといったWebサービスに画像を自動アップロードできる(あらかじめPC側で設定が必要)

記録メディアは、内蔵メモリのほかSD/SDHC/SDXCカードに対応。バッテリは内蔵式となる。HDMI出力を備えるので、撮影した画像や動画を大型テレビで鑑賞することも可能