AGA(男性型脱毛症)治療薬「プロペシア」の処方を体験する一方で、京都にある薄毛に効果があるらしいというパワースポット巡りも決行(大マジ)。「髪の悩みは神頼み」と考えている人も多いようで、行く先々で薄毛で悩む男性諸君の微笑ましかったり涙ぐましいエピソードを聞くこともできた。

日本で唯一という頭と髪の神社

まずは京都・嵯峨にある「御髪神社」。もうその名前を見ただけで、なんだか髪が増えてきそうな勢いだ。藤原鎌足の末孫であり、日本最古の髪結いとされる従五位藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)公を祀る、日本で唯一という頭と髪の神社。美容専門学校生や美容師といった美容関連の人々が多く訪れる一方で、薄毛に悩む参拝客も後を絶たない。タレントがお忍びで参拝することもあるといい、ますますご利益がありそうな気がする。

「御髪神社」

参拝客は薄毛に悩む当人ばかりではなく、修学旅行に来た女子学生が父親のためにお守りを購入したりも。なんという親孝行な娘……。さらには、パートナーの薄毛を心配する妻や恋人がその思いを綴った絵馬を奉納したり。皆さん、愛されておりますね。

髪を切ってもらい髪塚に奉納してもう

切った髪はこうやって奉納します

また、御髪神社内にある髪塚には、自分の髪の毛を5cmほど切って奉納することもできる。髪塚に願う思いは人それぞれだというが、神に髪を捧げて願えば、少しは効果があるかもしれない。

頭髪フサフサ~な「アフロ石仏」

浄土宗の大本山である京都・左京区「金戒光明寺」には、まるでアフロヘアーのような頭髪を持ち、「アフロ石仏」や「アフロヘアーの仏像」などの呼び名で親しまれている阿弥陀仏像がお祀りされている。

「アフロ石仏」の呼び名で親しまれている五劫思惟阿弥陀仏像

正しくは五劫思惟阿弥陀仏像(ごこうしいあみだぶつぞう)という名前。気の遠くなるような長い時間をかけて思惟をこらし修行をした結果、髪の毛が伸びてしまった様子をあらわしているとのこと。その頭髪にあやかりたいと願う参拝客が増えているという話は、一目で納得できるほどのお姿だ。