そのiPhoneアプリ、企画段階から道を誤っています!－アプリヤ新城健一氏

「APPLIYA STUDIO CONNECT」とは?

──「APPLIYA STUDIO CONNECT」とはどのようなサービスなのでしょうか?

簡単に言えば、アプリをつくりたいという企業(発注者)がどんなアプリを作りたいのかを明確にしつつ、発注者と開発会社をうまく結びつけるBtoB型ビジネス・マッチング・サービスです。

サービスの利用に際しては、発注者、開発者ともに、Webサイト上での登録を行ってもらいます。登録料は無料です。成功報酬型をとっていて、アプリの発注者から開発会社へ見積もり依頼があった際、その問い合わせに返信をした初回時のみ開発会社側に課金される、という料金体系です。その後、何度、メッセージをやりとりしても両者に費用はかかりません。

このサービスでは、発注者向けにPIF(Planning Input Format)というカルテのようなものを用意しています。そこには「ターゲット」「利用コンテンツ」「ユーザーが得られるメリット」「アプリの特徴」などの記入項目があり、それに答えていくことで、どんなアプリが作りたいのかが明確にできるようになっています。

ほかにも、登録済みのアプリ開発会社複数社に対して一斉に見積もりを請求できるようになっているので、発注者としては開発会社を探し出す手間を省くことができます。先ほど申し上げたように、地方に拠点を置く開発会社にしても、「APPLIYA STUDIO CONNECT」に登録することで、発注者に対してアピールすることができるんですね。

サービスが始まってからまだ日が浅いですが、すでに開発会社は20数社集まっていますし、是非活用して欲しいですね。

iPhone/iPadアプリは作るだけでいい?

──アプリリリース後のプロモーションについてはどのようにお考えでしょうか。

App Storeのランキングを見てダウンロードする人が多いのが現状です。App Storeに露出することが基本になりますが、ランキングをあげるためにも、まずアプリのリリース前段階からプロモーションを考えていくことが必要だと思います。

リリース後にプロモーションを行うことも大切ですが、ダウンロードのタイミングが分散化されてしまうとApp Storeでのランキング入りが難しくなってしまいます。それにニュースでなければメディアも取り上げなくなってしまいますから。

裏を返せば、リリースと同時にメディアに取り上げてもらえるように、リリース前段階からどういうプロモーションを展開すべきかを考えておくべきということです。誰もが思うことですが、リリース後に初速をつけてApp Storeの総合ランキング上位に食い込めるのが理想ですよね。

それからもうひとつ。完全なメディア頼みになってしまうのではなく、口コミ効果を持つ、ファン作りも大切だと思っています。実際に、アプリのリリース前段階から、口コミ効果の高い人たちを集めたリアルイベントを行ってプロモーションにつなげている方もいらっしゃいます。メディアを経由してアプリの存在を告知してもらうことと同時に、その存在を自主的に広めて、動いてくれる仲間をいかにして増やしていくかを考えることも大事ですね。

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