「年払い」「半年払い」で保険料を支払う仕組みも
――インターネット申し込み専用という以外に、「Bridge」という保険は、どのような特徴があるのでしょうか?
「Bridge」という商品そのものは、特に際立って何か他社の商品と違うというわけではありませんが、シンプルにするために、特約をほとんど付けられないものにしているほか、支払い方法をクレジットカード限定にするなどしています。
また、保険期間も年満了は5パターン(10年から5年刻みで30年まで)、歳満了も5パターン(60歳から5歳刻みで最長80歳まで)とバリエーションを豊富に用意しています。保険料が安いのも特徴で、30歳・男性、死亡保障1,000万円・10年満了で月々の保険料は1,310円、石田さんの年齢である40歳で、死亡保障2,000万円・10年満了にすると月々の保険料は4,601円になります。
「Bridge」ではさらに、ネクスティア生命・ライフネット生命にはない、「年払い」「半年払い」で保険料を支払う仕組みがあり、月払いに12を掛けたものより、2~3%保険料が安くなる仕組みになっています。
――「年払い」「半年払い」という支払い方法が、他の2社にはないのですね。
なぜ当社が「年払い」「半年払い」という支払い方法を採用できるかというと、他のネット専業2社とは異なり、通常の代理店販売で扱っている支払い方法なので、新たに何かを開発しなければいけないというわけではないからです。他の2社がこの支払い方法を採用しようとした場合は、新たに開発する必要が出てくるので、開発するかしないか、という話になってくるのです。
――ネット専業ではないメリットもあるわけですね。
オリックス生命自体のテーマとして、「シンプルで分かりやすい商品を提供する」というテーマがあり、この「Bridge」も、そのテーマに沿った商品となっています。
通信販売をやっていると、お客様からの声が日々コールセンターから入ってきますので、「この商品の内容が分かりにくい」といった話なども出てくるわけです。より分かりやすい商品にすることで、お客様の納得感が高まるのです。
20代~40代の"働き盛り"の層にターゲット絞る
――「Bridge」の顧客としては、どのような層を考えてらっしゃいますか?
これまでは主に新聞広告で40代~50代の世代を中心に商品を訴求してきましたが、今回の「Bridge」は、それよりも世代を一つ若返らせ、20代~30代・40代の方を顧客層として考えています。
特に現在の20代・30代の方は新聞を購読していない人も多いこともあります。また、新聞広告を見てインターネットで検索をし、当社のホームページに来ていただくこともあるかと思います。
そうした意味では、「Bridge」は、20代・30代の方でも保険料が支払いやすい価格設定になっていますので、家族ができたり、子供ができたりといった、死亡保障を必要とするライフステージとなった方に適しているといえます。
――また、御社では、他の保険のインターネット申し込みもできるようになったんですよね。
はい。「Bridge」のほかに、「医療保険CURE[キュア]」「医療保険CURE Lady[キュア・レディ]」「医療保険CURE Support[キュア・サポート]」「がん保険Believe[ビリーブ]」の全5商品が、インターネットでの申し込みが可能になりました。
20代~30代の方々には、医療保険・がん保険のニーズも同時にあることが想定されますので、そうした方々が、死亡保険だけでなく、医療保険・がん保険も同時に申し込める環境を作っていくということで、「Bridge」と同時に、ネットによる申し込みサービスを開始しました。
例えば、医療保険「CURE」と「Bridge」は、従来の紙なら別々にしなければならない告知を、同時にできるようになっています。
――「Bridge」の売り上げの見込みは、いかがでしょうか?
最初の1年間で、2万件の申し込みを目標として掲げています。また、インターネット申し込みを開始した他の4商品については、これまでも対前年比3割増のペースで増加してきましたが、ネット申し込みをできるようにしたことで、それにさらに5%加わると見込んでいます。
――「Bridge」のような、インターネット申し込み専用商品を、今後また開発されるご予定はありますか?
「Bridge」の販売状況やお客様の声を分析しながら、検討していきたいと思っています。
――ありがとうございました。