端末としては、WiMAX内蔵のHTC EVO 3Dは、HTC Sense 3.0の搭載に加え、2つのカメラと裸眼立体視対応ディスプレイの搭載による3D体験を可能にした点も特徴。24日から米国で発売されるが、単に3D撮影・再生に対応しただけでなく、「いかに3Dコンテンツを持ってくるか」(同)という課題に対して、新サービスとして「HTC Watch」をスタート。ハリウッドの映画やテレビ番組のコンテンツ配信サービスで、米国や欧州でサービスをスタートしている。

HTC EVO 3D

大画面液晶と裸眼立体視可能な液晶を搭載したEVO 3D

背面には2つのカメラを搭載

スイッチでカメラの3Dと2D撮影を切り替えられる

実際の撮影時。写真では分からないが、裸眼で立体視ができている

3Dで動画を再生しているところ

タブレット端末のHTC Flyer、HTC Sensation、HTC EVO 3Dがサービスに対応しており、今後も対応端末を追加していく。同一ユーザーの端末であれば、5台までサービスに接続して動画をダウンロードできる。HTC Senseのウィジェットも用意され、統合されたUIで購入した動画と購入できる動画がシームレスに表示される。購入して10秒後には、すぐに動画の視聴が開始できるような配慮もされており、「PCを介さずに、インターネットから直接動画が配信される仕組み」(同)になっている。

多くの動画コンテンツを準備しているHTC Watch

HTC EVO 3DにはHDMI出力機能も備えているので、購入した動画をテレビに出力して視聴することも可能。現在500以上のコンテンツがあり、毎月200コンテンツずつ増やしていき、年末までには2,000タイトル以上を用意する計画だ。現在はクレジットカード課金だが、将来的にはキャリア課金への対応も検討。年末から来年頭をめどに、国内でもサービス開始を目指す。

HTCは、高機能な端末、使いやすいUIに加え、サービス面でも力を入れることで、スマートフォン事業をさらに拡大していきたい考え。今後、取り組みが遅れてきている日本市場に対してもさらに力を入れていく意向だ。

MWCで発表された新端末の1つ、HTC Chacha

HTC Chachaはキーボードとタッチパネルを搭載

同じくMWCでリリースされたHTC Salsa

Facebookボタンが特徴

7インチタブレットのHTC Flyer

本体背面と側面

デジタルペンが付属し、右下のアイコンにタッチすると画面に手書きメモをとることができる。本体を横にしても、下部のボタン位置も移動し、縦横のいずれの状態でも使いやすいように配慮されている