HTC Nipponは24日、海外で発表された最新のスマートフォンを報道関係者向けに公開し、最新技術を投入した製品をアピールした。同社の端末は、0.8秒に1台のHTC製端末が販売され、2011年第1四半期は前年同期比で3倍の台数規模になっているという。
HTC Nipponは24日、海外で発表された最新のスマートフォンを報道関係者向けに公開し、最新技術を投入した製品をアピールした。
HTCは、以前からスマートフォンに力を入れて携帯電話端末を開発しており、Android搭載端末の1号機「T-Mobile G1(HTC Dream)」やGoogleブランドの「Nexus One」など、早くからAndroidに注力してきた。その結果、現在は、0.8秒に1台のHTC製端末が販売され、2011年第1四半期は前年同期比で3倍の台数規模になっているという。同期には、「これまで、米国市場でトップ3入りを狙っていたが、トップ1になってしまった」と同社Chief Product Officerの小寺康司氏は語る。
最新モデルとしては、米国のLTEサービスに対応した「HTC Thunderbolt」を紹介。「米国は4Gをリードしているので、複数のキャリアで4G対応製品をリリースしている。徐々に(4G対応製品を)世界に広げていく」(小寺氏)と意気込む。
3G対応製品に関しては、2月にスペインで開催されたMobile World Congress 2011で発表した6機種、4月に英ロンドンで発表された2機種を紹介。特に4月に発表された「HTC Sensation」と「HTC EVO 3D」は、Qualcomm製のデュアルコアSnapdragon 1.2GHzを搭載し、ハイスペックな点が特徴。「特におすすめしていて、自信を持っているのがサクサクとインタフェースが動くか、使いやすいか」(同)という点で、それを実現するために独自UIとして「HTC Sense 3.0」を搭載。例えば天気ウィジェットは画面全体に現在の天気が表示できるようになり、簡単に天気を把握できるようにしている。「スピードとサクサク感を重視している。UIがストレス感なく使えるのが一番の強み」(同)だという。
また、通常のスマートフォンは画面をオンにするとスライドバーでロックを解除しなければならず「利用するまでにステップがいくつかある」(同)。それに対してHTC Sense 3.0では、ロックスクリーン上に4つまでのアイコンを表示し、ロックを解除しなくても機能を利用できるようにした。
ロックスクリーン上で最大4つの機能が素早く利用できるHTC Sense 3.0 |
実際の画面。下に並ぶ4つのアイコンを、さらにしたにあるロックバーの丸い部分にドラックすると、ロックを解除しなくてもその機能が利用できる |
カメラも、撮影から記録まで「数秒かかっていた」(同)が、インスタントキャプチャ機能を搭載したことで、シャッターボタンを押して0.3秒以内に撮影が完了するようにした。こうしたスピード感を重視したUIを搭載したことがHTC Sense 3.0の特徴だ。