ユニークな「G.O」という存在
さて、クラブメッドといえばもう1つ大きな特徴がある。「G.O」(ジーオー・ジェントルオーガナイザーの略)と呼ばれるフレンドリーなホテルスタッフだ。レセプションやレストランスタッフ、バーテンダーとして働くG.Oは、毎晩開かれるショーの時間になると舞台の上へ。それぞれの特技をいかしながら、歌ったり踊ったり。「あ! 客室まで案内してくれた人だ!! 」と舞台の上のG.Oを見て大喜びする子供たちの姿も見受けられる。
さらにユニークなのが、食事の時間には宿泊客と同じテーブルでG.Oも食事をする点。初めは「えっ!? 」と戸惑う人も多いかと思うが、「マリンアクティビティ、何がオススメ? 」などと聞いてみれば親切に教えてくれる。夜になれば、バーでG.Oと一緒にお酒を飲むことだってできる。ホテルのスタッフ、というより友達感覚で接することができる。
全世界のG.Oは約100カ国以上の異なる出身地から集まっているので、国内のクラブメッドでも海外出身のG.Oがたくさんいる。例えば「クラブメッド石垣島」の場合は、約140人のG.Oのうち日本人は約半数。残りは約10の国々から集まってきている。もちろん、日本語OKなG.Oが大半なので言葉の心配はないが、非常に国際色豊かで、日本にいながらにして海外のような雰囲気が流れているのはG.Oによるところが大きいのだろう。
平均宿泊日数は「4泊」
聞けば、クラブメッドの平均宿泊日数は平均約4泊とのこと。世界中で展開する各施設は、他のホテル施設平均と比較すると2.5倍以上という広大な敷地面積を有しているといい、海や山など自然に接しているリゾートが基本だ。前述の通りプレミアム オールインクルーシブなのでお財布の中身も気にする必要がなく、そんなクラブメッドに行ったなら、「とことんのんびり」という気持ちは良くわかる。G.Oのサービスもフレンドリーではあるが過不足のない絶妙な具合で、これも長期滞在傾向を生み出す1つの要因かもしれない。
今後の動きをクラブメッド代表取締役社長の瀬口盛正氏に聞くと、「アジアは成長戦略の要であり、毎年平均1~2のリゾートを地域内にオープンする予定」とのことだった。これにより、中国への進出も果たすことになる。クラブメッドの中でもトップクラスの人気を誇るモルディブは、ハネムーナーが9割を占め、予約が取りづらくなっていることから新施設建設の構想があるという。さらには、カンボジアやベトナムにも3,4年のうちに進出予定とのことで、その勢いは増すばかりだ。
今年の夏。まだ予定が決まっていないのであれば、クラブメッドのリゾートで日頃の疲れを癒してみてはいかがだろう。きっと、他のリゾートでは味わえないような、貴重な体験をすることだろう。