――『神様のメモ帳』の見所を教えてください

松岡「映像作品になるにあたって、原作とは少し違ったお話が出てくるなど、オリジナル要素が含まれており、原作には沿っているのですが、原作を読んでいる方も、また新しい気持ちで『神様のメモ帳』という作品を見ることができるのではないかと思います。作品中には、少しニヤっとするシーンや伏線、フラグが処々に散りばめられていますので、それを観ていただけると、本当に楽しいのではないかと思います。僕は楽しかったです」

小倉「アリスやいつも一緒にいる仲間たちには、それぞれに役割分担があって、たとえばアリスだったらネットを使うといった役割が決まっていて、それを上手く活かしながら、事件が解決していくところが一番の見所だと思います。すごくシリアスな場面もけっこうあって、物語が進んでいく中では、最後の結末などでちょっと感動できるようなシーンもありますので、そのあたりにもぜひ注目してみてください」

茅野「彩夏は特にオリジナル要素が多いキャラクターになっています。なので、原作では楽しめない、アニメならではの要素をぜひぜひ見ていただきたいと思っております」

櫻井「今や情報社会で、嘘と本当が一緒くたになっていて、どれが一体真実なのかがわからないみたいなところを、アリス率いるニートどもが、有名な人も"真実は一つ"って言ってますが(笑)、同じく一つの真実を見つけ出して、その裏にあるドラマを我々に見せてくれる、本当にすばらしい作品だと思います」

宮田「様々な難事件が探偵事務所に舞い込んでくるのですが、その中で、あっと驚くような展開があり、ただ単に解決するのではなく、その裏側に隠された人間模様や心理描写などを見せてくれるところが、見所であり、聴き所になるのではないかと思います。まだ始まったばかりなので、これからどんな展開になっていくのか、僕自身もすごく楽しみにしています」

小野「四代目の小野大輔です。僕は初代なんですけど……。ミステリアスさですかね。原作も、読み進めていくにつれていろいろなことがわかってくる作品で、だんだんとそれぞれの人々のバックボーンが出てきて、それがドラマを作っていくところがあると思うのですが、アニメは特に、最初のうちは『この人は何なんだろう?』って、わからないところが多いと思うんですよ。それが見ていくにつれて、すんなりと繋がっていく感じがするのですが、それはセリフで説明されているわけではなく、皆さんのお芝居や空気感、テンポなどで、何となくわかってくる感じになっています。だからこそミステリアスに見えるのですが、見ているだけで、キャラクターの熱や想いが自然にわかってくる作品なので、単純に温かい、いい気持ちにさせてくれる作品だと思って、荒っぽい役ですけど、大切に演じております」

生天目「個人的に、アリスという可愛い女の子に、ニートたちが振り回されているのが面白いなと思っているのですが、実際問題、可愛らしい若い女の子におっさんたちが……」
小野「おっさん(笑)」
松風「あれあれ? 誰のことをいったんだい?」
生天目「お兄さんたちが、いいように扱われているのが楽しいなって思いました(笑)。ミンさん的には、事件の本筋にはあまり関係しないことが多いのですが、帰ってくる場所として存在している人間なので、そういう面でも楽しんでもらえたらいいなと思います」

松風「リアルに大事件、大震災が起きたとき、部屋にいながら、本来なら見られないはずの景色が見られる時代じゃないですか。そういったリアリティをテーマにしているところと、アリスがすごく良いところと、すごくダメなところの両方を持っているところですね。その2つがこの作品の面白いところだと思います」

――それでは最後に放送を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

松岡「今回僕は初めてこれだけの大きな役をいただいて、周りは気を遣ってプレッシャーをかけないでいてくれるのですが、自分なりに思いっきりプレッシャーをかけて、常に全力全開で演じております。皆様に楽しんでもらいたい、それが一番であります。楽しんでもらうために何をすればいいのか、それを日々考えながら鳴海君を演じているので、それがうまく形になってくれればいいなと思います」

小倉「原作のイメージを大事にしながら演じていきたいと思っています。アリスはすごく個性のあるキャラクターなので、見ていただいた皆さんに、印象に残るキャラだなって思ってもらえたらうれしいです、いろいろな事件を解決していくところは、ドキドキ感もあって、本当に面白いと思いますので、たくさんの人に見てもらいたいです」

茅野「事件が起きて、シリアスな場面も多い作品なのですが、日常生活のアリスちゃんと彩夏のような、けっこう彩夏はアリスちゃんのお世話をすることが多いんですけど、そんな可愛らしいシーンも入っていますので、そのあたりも観ていただけたらいいなと思います」

櫻井「あなたのお住まいの地方のオンエア日をちゃんとチェックして、あなたのメモ帳に記しておいてください」

宮田「今、一生懸命に収録をしております。非常に引き込まれるストーリー、そして登場人物の活躍をぜひ見逃さないでください。好評であれば、『2 (ツー)』にもなると思いますので、皆さん、神様にお願いしてください」

小野「四代目の小野です。僕は初代なんですけど! みんなニートなんですけども、人と人とのつながりを大切にしています。見ていただいた人が、自分一人でいい作品だと思っていただくのもすごくうれしいのですが、ネットでもTwitterでもいいので、良かったね、面白かったねっていうことをみんなで共有していただけるとうれしいなと思っています。神様のメモ帳、見ニートね!」

生天目「ちょっと難しかったりする部分もあるかもしれませんが、じっくり見て楽しんでもらえる作品だと思いますので、一話も逸らさずに見てください。見ニートね(笑)」

松風「基本的にはとても楽しい作品です。でも、作中で起こる事件では、いろいろと悲しいことがあったりして、表現的には痛いところもあったりするのですが、その中には大切なメッセージもたくさん含まれています。それも含めて楽しんでいただきたいですし、ご覧になった方の心のメモ帳に一生残るような作品になれたらいいなと思っています」

――ありがとうございました


TVアニメ『神様のメモ帳』は2011年7月より放送開始予定。放送時間などの詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

TVアニメ『神様のメモ帳』放送スケジュール

放送局 放送開始日 放送時間
TOKYO MX 7月8日 (金) 毎週金曜日 25時30分~
※第1話は25時00分~
MBS 7月9日 (土) 毎週土曜日 26時58分~
CBC 7月13日 (水) 毎週水曜日 26時30分~
チバテレビ 7月9日 (土) 毎週土曜日 25時00分~
tvk 7月9日 (土) 毎週土曜日 25時30分~
テレ玉 7月9日 (土) 毎週土曜日 25時35分~
AT-X 7月2日 (土) 毎週土曜日 23時30分~ (7/16より)
※第1話は23時00分~
※第1話は60分スペシャル放送
※放送開始日、放送時間などは都合により変更になる場合がある。
■TVアニメ『神様のメモ帳』おもなスタッフ
監督 / 桜美かつし◆シリーズ構成 / 水上清資◆キャラクターデザイン / 佐野恵一◆音楽 / 岩崎琢◆アニメーション制作 / J.C.STAFF

■TVアニメ『神様のメモ帳』おもなキャスト
アリス / 小倉唯◆藤島鳴海 / 松岡禎丞◆篠崎彩海 / 茅野愛衣◆ミン / 生天目仁美◆テツ / 松風雅也◆少佐 / 宮田幸季◆ヒロ / 櫻井孝宏◆四代目 / 小野大輔
(C)杉井 光/アスキー・メディアワークス/『神様のメモ帳』製作委員会