杉井光氏による人気ライトノベル『神様のメモ帳』(電撃文庫/アスキー・メディアワークス刊)がTVアニメとなって、2011年7月より放送開始となる。岸田メル氏のイラストでも話題の原作は、現在6巻まで発売されている。
TVアニメ化にあたっては、『真月譚 月姫』や『裏切りは僕の名前を知っている』を手掛けた桜美かつし氏が監督を務めるほか、シリーズ構成を『とある科学の超電磁砲』の水上清資氏、キャラクターデザイン・総作画監督を佐野恵一、アニメーション制作をJ.C.STAFFが担当する。
■TVアニメ『神様のメモ帳』イントロダクション
とある雑居ビルの308号室。
その部屋の扉には、こう書かれている。
《NEET探偵事務所》
It's only NEET thing to do.
そこを根城とするのは自らを"ニート探偵"と呼ぶ少女・アリス。部屋から出ないひきこもりで、ネットを駆使して真実を暴きだし、事件を解決する。そのもとに集うのは、助手のナルミとニート探偵団。多くの人にとってはどうでもよくて、でもほんの少しの人にとってはかけがえのない事件。これはそんな事件をめぐる、ちっぽけだけど温かな物語。
メインキャスト陣が語るTVアニメ『神様のメモ帳』の魅力
注目のキャスト陣は、アリス役を小倉唯、藤島鳴海役を松岡禎丞、篠崎彩夏役を茅野愛衣、ミン役を生天目仁美、テツ役を松風雅也、少佐役を宮田幸季、ヒロ役を櫻井孝宏、四代目役を小野大輔が務めるなど、フレッシュな若手の周りの実力派声優陣で固めた磐石の布陣となっている。そこで今回は、メインキャスト陣が語った作品の魅力について紹介していこう。
――ご自身の演じるキャラクターについて教えてください
松岡禎丞「藤島鳴海役の松岡禎丞です。鳴海君は家庭環境のせいでちょっとだけ心に傷を負った少年なのですが、彩夏や"はなまる"のニートでミステリアスな方々との出会いによって傷が癒され、その優しさに触れることで、人間的に前向きになっていきます。鳴海君が持つ観察力、観察眼が、作品の中では活きてきて、実行するのが助手である鳴海君、電脳で情報を集めるのがアリスといった役割分担で、2人の力をあわせて事件の謎を解いていくのですが、最初の頃は本当に引っ込み思案で、人と会話しても、その記憶に残らないんですよ。付かず離れずで生きてきたおかげなのかどうかはわかりませんが、人の記憶に残らないし、名前も覚えられないというところがあり、それが原因で、彩夏とも『何だこりゃ』みたいな展開があるんですけど、そこから人間としてもどんどんと成長していくキャラクターになっています」
小倉唯「アリス役の小倉唯です。アリスは引き篭もりのニート探偵をやっていて、ネットを徘徊しながら、事件を解決していきます。年齢は幼いのですが、推理の道筋がちゃんと立っていて、そういうところでは大人っぽい意見を出したり、ネットを徘徊しているので、人が知らないことや難しい言葉などを知っていたりします。そんなアリスですが、ヌイグルミが大好きだったり、ちょっと変わったところではドクターペッパーを毎日飲んでいたりもする、可愛らしい女の子だと思います」
茅野愛衣「篠崎彩夏役の茅野愛衣と申します。彩夏ちゃんは鳴海君と同じ学校に通う、明るく前向きな、鳴海君とは正反対な女の子です。けっこう明るい性格なのですが、意外に人付き合いが苦手という一面があったりもします。鳴海君を園芸部に強引に引き入れて、"ラーメンはなまる"に連れて行き、アリスちゃんと出会わせるなど、鳴海君を巻き込んでしまった張本人でもあります」
櫻井孝宏「ヒロはヒモです。好物は女の子で、すごくフラフラとしていて、だらしなく見える人なのですが、ときおり、すごく大人びた、核心を突いた言葉を吐く、とってもミステリアスで魅力たっぷりの男性です」
宮田幸季「少佐役の宮田幸季です。少佐は小学生のような容姿の大学生なのですが、ミリオタで、盗聴、盗撮に長けています。どこをとっても描いたらアウトになってしまうような、人脈だったり、私生活を送っていたりする、ある意味ミステリアスで、魅力的なニート探偵の一員です」
小野大輔「四代目の小野大輔です。僕は初代なんですけど(笑)。四代目は、ニート探偵たちが活躍する街を裏で牛耳っている、裏社会で生きる人たちを取りまとめている、"平坂組"という組の長です。実は、テツ、少佐、ヒロたちと同じぐらいの年代で、少なからず交流があって、すごくクールで威圧的なんですけど、どうやら人間的な温かみもある人のようです。とにかくミステリアスな部分が魅力的なキャラクターなのかなとも思っています」
生天目仁美「ミン役の生天目仁美です。ミンは"はなまる"というラーメン屋の店主なのですが、ラーメンよりもアイスクリームのほうがおいしいらしいです。がさつですけど、一番この中ではまともなキャラクターです」
松風雅也「テツをやらせていただきます松風雅也です。テツは実動部隊です。元々ボクシングをやっていたらしく、戦うとすごく強くて、性格もさっぱりしております。私はヒモのヒロさんを演じるのかなと思っていたのですが、やはり僕の元々の性格のさっぱりした真っ直ぐなところから、プロデューサーさん、監督さんが僕をテツに選んでくれたんだろうなと思っています。ちょっとギャンブルが好きで、予想通りのニートです。ニート探偵の3人の内の1人です。補足としては、ちょっとだけミステリアスなところがあります(笑)」