ヤマザキの人気シリーズ「ランチパック」。前回は一番人気の商品や、現行商品が何種類かというお話をした。今回はランチパックに関する素朴な疑問やタイアップ商品や地域限定商品などを紹介しつつ、ランチパックをさらにおいしくする方法を取り上げる。
ランチパックの「耳」はどこへ……商品化されていた!
ランチパックを食べるたび、こんな疑問は抱かないだろうか。「このパンの耳はどこにいったのだろうか」――。
この素朴な疑問をヤマザキ製パンにぶつけてみると、「ランチパックの製造過程で切り落とした耳は全部リサイクルしています」とのことだった。 具体的には、お菓子の原料や家畜の飼料になっているそうだ。さらには、「ランチパックの耳そのものを使った商品もありますよ」。その代表的な商品は「チョコの山」だそうだ。
……「チョコの山」。見たことがないというアナタのために、パッケージをお見せしよう。
しかしながら、現在は販売休止中とのこと。残念……。
見つけて嬉しい意外なタイアップ商品
さて次はタイアップ商品の紹介だ。現在発売中のランチパック「ツナカレー」「トロピカルフルーツ」は、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命(いのち)の泉』とのタイアップ。パッケージには海賊船が描かれている。これ以外にも、過去にはユニークなタイアップパッケージがあった。
2009年に販売された「世界のナベアツ 3種のチョコ」は、世界のナベアツの芸にちなんで「3」にこだわった商品。続編(?)として、「33種のスパイス入りカレーコロッケ」もあった。他に若手芸人はんにゃやモンスターエンジン、フルーツポンチを起用したパッケージも登場した。
他社の食材とのコラボ商品もあり、2010年発売、不二家ミルキーの味を再現した「ミルキークリーム & ホイップ」が記憶に新しい。この年にはキッコーマン醤油を使った「醤油餅風」や、京都銘菓おたべとコラボした「きなこもち」もあった。2006年には「やまやの明太子 & ポテト」も。現行商品はおたふくソースを使った「イカフライ & 焼そば」がある。
スポーツとのタイアップもある。関西ではプロ野球の広島東洋カープや阪神タイガース、Jリーグではサンフレッチェ広島もパッケージに。関東では東京マラソンをテーマに「東京都庁」や「はとバス」も登場した。
旅先で探そう! 地方版の意外な具材
ランチパックには、全国で入手しやすい定番商品と、地方の食材を使用した地域限定版がある。そんな話を聞いてしまったら、旅先で探すしかない! ……というわけで、ユニークな食材を使った商品をちょっとだけ紹介しよう。
まずは「梅ジャム & ホイップ」。こちらは和歌山県産南高梅を使っている。「ずんだ & ホイップ」は、枝豆や空豆をすりつぶした「ずんだ」をサンドした商品だ。ずんだは東北地方の郷土料理「ずんだ餅」が有名なので、知っている人も多いだろう。
「蜂蜜入り生姜ソース & ホイップ」は高知県の特産の生姜を使っているという。「じゃばらジャム & ホイップ」は和歌山県北山村産「じゃばら」を使用。ちなみに、「じゃばら」は北山村でしか作られていない貴重な柑橘類だ。「イタリアン風焼きそば」も面白い商品。商品名の"イタリアン"はパスタのことではなく、新潟県で親しまれている焼きそばの一種を指す。県内の名店「フレンド」の味を再現したミートソース味の焼そばをサンドしているのだ。