無線LAN製品を得意とするAtherosを買収したことでQualcommはCPU、GPU、3G/4Gモデム、GPS、ビデオ/オーディオ、無線LANなど、各種のハードウェアに関する知的財産を多数所有。デジタルからアナログまで、モバイル端末に必要な機能を一手に提供できる。今回の買収を足がかかりに、ARMコアに対する要求の拡大を好機として、さらなるビジネスの成長を目指す考えだ。さらに、同社2G、3G、4Gといった携帯通信に加え、無線LAN、Bluetooth、電力線、NFC、FMといった無線へのサポートを武器に、適用範囲も携帯電話、タブレットからPC、ゲーム機、車、電子書籍端末、デジタルカメラ、テレビといった幅広いジャンルを狙っていくとしている。

さまざまな機器との接続性をさらに拡大し、多くの製品をカバーしていく

QualcommではAtherosの買収により、エンタープライズからスマートグリッド、スマートホームといったネットワーキング分野、ノートPCやデスクトップPCなどのコンピューティング分野、携帯電話やタブレット、デジタル家電のようなコンシューマエレクトロニクス分野と3つの領域をターゲットとすることが可能となる。

Atherosの技術を含めて、幅広い無線通信の技術をカバーする

今後は3G搭載製品だけでなく、無線LANのみのタブレット端末などへの製品展開も強化していく方針で、タブレット、ノート型端末、家電への組み込みなど、さらに適用範囲を拡大していきたい考えだ。

プレスカンファレンスでは、Snapdragon搭載製品も展示されていた。これはASUSの「EeePad MeMO」

Compal CommunicationsのCP18

HTCのHTC Flyer

AcerのIconica Smart

Chrome OS搭載ノートのCr-48

LenovoのIdeaPad U1 Hybrid(左)とLePad Slate。LePad SlateはAndroidだが、U1に装着するとWindows 7とのデュアルブートになる