昨年、テレビ番組で男性であることをカミングアウトして大反響を呼んだモデル・佐藤かよが、6月23日に初のフォトエッセイ『Re-born』を出版する。周囲の目を気にして性同一性障害であることを隠し続けた日々や、カミングアウトに到るまでの心情が赤裸々に綴られていると共に、美しく大胆なセミヌードも披露。今回も大いに話題を巻き起こすことは必至だ。

佐藤かよ
1988年12月22日生まれ、愛知県出身、A型。モデル。特技は全国大会第2位の実力を持つ格闘技ゲーム。性同一障害という病に苦しみながらも、出身地である名古屋市では女性ファッション雑誌のモデルとしてデビュー。上京後、テレビ番組にて自らが男性であることを告白し、一躍世間の注目を浴びる。現在はモデル、タレントとして活躍中
ヘアメイク/森本陽子 スタイリスト/矢島(ヤギ)美穂 拡大画像を見る

――まずは現在の心境ならびに出版の経緯について聞かせて下さい。

佐藤「もともとモデルになった時から自分の本を書くことは目標であり夢でもあったので、こういう形で出版出来たことはとても嬉しいです。改めて振り返ったからこそ分かったこともたくさんありましたし、新しい自分という発見もありました。私と同じ境遇で悩んでいる人はもちろん、そういう子を周りから見て悩んでいる人も前向きな気持ちに変わって欲しいですし、私自身、そういう"過去"があったからこその"今"なんだ、ということをこの本を通して知ってもらえたらと思います」

――とはいえ、人とは違うことで差別されたり、嫌がらせを受けたりした思い出を書くというのは勇気が必要だったのでは?

佐藤「当時のことを思い出すだけでたくさんいろいろな気持ちが込み上げてきて、素直にノートに書き連ねてまとめたら自然にこうなったんですよ。それに、『Re-born』というタイトルにある通り、これを機に『生まれ変わる』ことをテーマにしているので、隠したり、言いきれなかったりすることのないよう全部さらけ出しました。確かに忘れたいくらい嫌なことや辛いこともありましたけど、そういうことがあってこその『佐藤かよ』ですから」……続きを読む