PC間でのフォルダの同期

図16 デスクトップのマジックブリーフケース

別のPCとデータを同期するもっとも簡単な方法は、マジックブリーフケースを使う方法である。デスクトップにショートカットが作成されているはずだ(図16)。ここに、ファイルをドラッグ&ドロップすることで、自動的に同期が行われる。

個々のフォルダを同期するには、SugarSyncマネージャで設定する(図17)。

図17 SugarSyncマネージャ

ここで、[同期フォルダの管理]を選択する(図18)。

図18 同期フォルダの管理

メインPCとノートPCの同期中のフォルダが表示される。マジックブリーフケースは、矢印で繋がっており、すでに同期されているのがわかる。ここでは、Workフォルダを新たに同期してみよう。管理画面からメインPC側のWorkフォルダを選択し、さらに[同期]をクリックする。同期先のPCを選択し、[OK]をクリックする(図19)。

図19 同期先の選択

マジックブリーフケース同様に矢印で結ばれるが、ノートPC側が斜線になっている(図20)。

図20 ノートPC側が未承諾

これは、ノートPC側での承諾が必要だからである。ノートPCを起動すると、図21のようなメッセージが表示されるので、クリックしよう。

図21 承諾の確認

ノートPC側で、SugarSyncマネージャの同期管理画面を表示したのが、図22である。

図22 ノートPC側の管理画面

これで、ノートPCにもWorkフォルダが作成され、同期が行われるようになる。この例では、ノートPCにないフォルダを同期したが、SugarSyncにアップロード済みのフォルダの場合、ドラッグ&ドロップで同期設定が可能だ。

音楽データをSugarSyncから再生

SugarSyncには、他にもユニークな機能がある。音楽データの再生機能である。

図23 ブラウザで、SugarSyncにアクセス

図23はブラウザで、SugerSyncにログインしたものだ。ここは音楽データを保存しているフォルダで[すべての音楽を再生]をクリックすると、プレーヤが起動する(図24)。

図24 プレーヤが音楽データを再生

SugarSyncの利用者の多くが、写真や音楽データの共有やバックアップを主たる目的としているとのことだ。この機能の使えば、個々のPCやデバイスに音楽データを保存する必要がなく、HDDの消費量を押さえることができ、しかもバックアップになる一石二鳥の効果といえよう。

さらなる進化が期待できるSugarSync

さて、無償版のSugarSyncの概略を紹介してきたが、その機能はユニークなものが多い。これまでの単なるオンラインディスクでは、バックアップや大きなファイルの転送用などが主な目的であった。SugarSyncの柔軟な同期機能により、これまでにない活用方法が考えられる。また、SugarSyncの豊富なラインナップも、利用目的によって最適な選択が可能となる。今後、新たな機能追加もありうるだろう。今後の動向に注目したい。オンラインストレージサービスは、その目的(共有かバックアップか、さらにはファイルの種類)によって、選ばれる時代がくるのではないかと思う。機会があれば、有償版を利用した、活用術なども紹介したいと思う。