環境省が「スーパークールビズ」を打ち出すなど、今夏はビジネスの場での節電対策が重要な課題に。三陽商会も、紳士服のアレグリ、イルファーロ、ザ・スコッチハウスから「スウェットガードポロ」を発売するなど、クールビズに対応した商品を展開していく。
ポロシャツにネクタイを着用しても違和感なし!
「スウェットガードポロ」は機能素材を用いたポロシャツ。本来は汗ジミが目立ちやすい100%綿素材を使用しながらも、表地に特殊な加工を施し、汗を吸収しても汗ジミが目立ちにくい構造に。暑い季節に最適で、かつビジネスからカジュアルまで対応できる汎用性の高いアイテムとなった。
展示会の会場では、「スウェットガードポロ」を使用したコーディネート例も紹介され、「シャツ仕立ての商品もあり、ビジネススタイルにも合わせられます。ネクタイと合わせてもおしゃれに着こなせます」(三陽商会)との説明が。
同商品は全国百貨店の約200売場で販売され、価格はアレグリが1万3,650円、イルファーロが9,975円、ザ・スコッチハウスが9,345円となっている。
「スウェットガードポロ」はブランドごとに特徴が。アレグリ(写真左)は袖口や胸ポケットの配色が個性的で、シャツ仕立てのボタンダウンのポロシャツに。イルファーロ(同中央)はシンプルな立ち襟となった。ザ・スコッチハウス(同右)からは、ラインの配色がスポーティーなスキッパータイプのポロシャツも登場している |
秋以降の節電対策に役立つ「ウォームビズ」も展開
その他、節電対策に対応した商品として、紳士服3ブランド(エポカ ウォモ、ポール・スチュアート、マッキントッシュ フィロソフィー)から、吸水速乾機能を備えたポリエステル素材「クールマックス」を使用した半袖シャツが6月に登場。婦人服のエポカ、ポール・スチュアート、マッキントッシュ フィロソフィーからも、接触冷感の素材を用いたジャケットやブラウス、カットソーも、6月上旬より順次発売される。
さらに夏以降の展開も見据えており、8~9月に展開する紳士服・婦人服6ブランドの横断企画として、「ウォーターリンスウール」も展示されていた。
同企画で展開するジャケットやボトムス、ワンピースにはウールジャージー素材を使用。着心地の良さと高いストレッチ性に加え、家庭での水洗いが可能になったのが特徴で、汗をかきやすい初秋の着用にも適したアイテムに。
また、「冬に暖房を1度下げると、夏に冷房を1度上げるのに比べて消費電力が約半分になるといわれており、『ウォームビズ』も節電に大きく貢献します」(三陽商会)とのことで、秋から冬にかけても、「ウォームビズ」に対応した商品の充実を図っていくようだ。
今回の展示会でも、取り外しできるライナー付きのスーツや、シャツの上から重ね着できるハイゲージニット、蓄熱素材を採用した女性用パンツなどが会場に展示されていた。