desginboom.com編集長 バーギット・ローマン氏選出

審査員特別賞受賞作品「Frame Series」

バーギット・ローマン賞は、見える化された情報を川のように地域に流し、都市文化を形成していくという社会基盤構築のためのデザイン提案「River runs through CitY」に授与された。

単体のプロダクトデザインではなく、社会・都市そのものを視野に入れた提案だ

受賞者の大野力氏(左)。ローマン氏も授賞式には不参加

富士通デザイン社長 加藤公敬氏選出

審査員特別賞受賞作品「Frame Series」

富士通デザイン社長の加藤公敬氏が賞を贈ったのは、タッチスクリーンを押す力で発電し、使用電力を補うという「ecoPad」。環境への配慮と実現可能性が検討されたデザインになっている。

キータイピングにより発電し、PCの電力をまかなうというアイデアと、それを表現したデザインが評価された

受賞者のヨング・ド氏(左)。本作は同氏と他2名の共同制作。右は本作を選出した富士通デザインの加藤公敬社長

富士通執行役員常務 大谷信雄氏選出

審査員特別賞受賞作品「Frame Series」

最後に、富士通執行役員常務の大谷信雄氏が選出した賞を発表。旅先での自分の行動を記録しクラウド技術によって旅の経験を第三者とシェアすることができ、かつ旅のガイドとしても利用可能な気球型の端末「The total recall agent」が選ばれた。

気球に見立てたエージェントのデザインがユニークな「The total recall agent」

受賞者の中村昌平氏(左)と、選出した富士通執行役員常務の大谷信雄氏(右)。本作も中村氏と他2名の共同作品


ここまで、さまざまなデザインをご紹介してきたが、いかがだっただろうか。今回受賞したデザインが即座に製品化されるわけではないが、これらのコンセプトを活かした製品がいずれ登場することを期待したい。