いいとこ全部取りチップセット

注目の新チップセット「Intel Z68 Express」を搭載するマザーボードが一挙に登場、店頭での発売が開始された。販売が確認されたのは、GIGABYTE、MSI、ASRock、Intelの製品で、価格は13,000円あたりから。

ドスパラパーツ館

TWO TOP秋葉原本店

各モデルの価格は以下の通り。最多はGIGABYTEの5モデルで、低価格モデルからハイエンドの「GA-Z68X-UD7-B3」まで、幅広い製品ラインナップを揃えた。

メーカー 製品名 サイズ 価格帯
GIGABYTE GA-Z68X-UD7-B3 ATX 34000円前後
GA-Z68X-UD5-B3 ATX 26000円前後
GA-Z68X-UD4-B3 ATX 21000円前後
GA-Z68MX-UD2H-B3 マイクロATX 16000円前後
GA-Z68MA-D2H-B3 マイクロATX 14000円前後
MSI Z68A-GD80 ATX 28000円~29000円前後
Z68MA-ED55 マイクロATX 17000円前後
ASRock Z68 Extreme4 ATX 21000円前後
Z68 Pro3 ATX 14000円~15000円前後
Z68 Pro3-M マイクロATX 14000円前後
Intel DZ68DB ATX 13000円前後

Intelの6シリーズ・チップセットはこれまで、マルチGPU構成も可能なP67、内蔵グラフィックスが利用できるH67/61といったように、ユーザーの利用形態によってある程度選ぶ製品が決まっていた。Z68チップセットはこの両方をカバーする製品と言って良いもので、例えば最初は内蔵GPUを利用して、後からグラフィックスカードを追加していく……という将来のアップグレードが非常に考えやすい。

またZ68チップセットで新たに実装された機能として、「Intel Smart Response Technology(SRT)」も注目されている。これはHDDに加え、SSDをキャッシュとして搭載することで、システムブートやアプリケーションの起動などを高速化する技術。SSDの価格も下がっており、少ない追加投資でシステムの性能向上を図ることができる。余っている小容量のSSDを再利用する場合にもいいだろう。

GIGABYTEの「GA-Z68X-UD7-B3」。機能てんこ盛りのハイエンドマザー

GIGABYTEの「GA-Z68MX-UD2H-B3」

MSIの「Z68A-GD80」。ATXモデルだがグラフィックス出力を装備している

MSIの「Z68MA-ED55」。マイクロATXながら、電源周りにHi-C Capを搭載

ASRockの「Z68 Extreme4」。コストパフォーマンスが高いモデル

ASRockの「Z68 Pro3-M」

ただしこのSRT、一部では「有効にした場合にOSの再起動ができなくなる」という現象が確認されている。「BIOSとドライバのバージョンによって起きる場合がある」という話も聞こえているが、PC DIY SHOP FreeTでは対策として、ASRock製マザーボードのBIOSをアップデートしてから販売中。購入時には念のため、ショップ側に最新情報を確認するようにして欲しい。

PC DIY SHOP FreeTではSRTのデモを公開中。システムは水冷になっている

同ショップではASRock製マザーボードのBIOSをアップデート済み