目指せ! 「69万人 (ロックマンにん)」のゲーム開発プロジェクト

「DASH開発室」のイメージ

ニンテンドー3DS『ロックマン DASH 3 PROJECT』。そのタイトルに「PROJECT」とあるように、本作では、通常のゲーム開発の枠を越えた新たな試みが実施されている。それはなんと……ユーザー自身が直接ゲーム開発に関わることができるのだ。

『ロックマン DASH 3 PROJECT』公式サイトではゲーム開発SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「DASH開発室」が稼働中。こちらに登録すれば、誰もがゲーム開発に直接関わることができる。

普段公開することのない、詳細な開発過程や設定資料も惜しみなく公開されており、開発スタッフと直接コミュニケーションできる企画も予定中という。現在、ワールドワイドでの会員数が10,000人を突破。まさに前代未聞の一大ゲーム開発プロジェクトとなっている。

前ページで紹介した「エアロ」のデザインや担当声優も、「DASH開発室」でのユーザーによる投票で決定されている。ここでは、これまでに開催されたさまざまなユーザー参加型企画を紹介しよう。

■「DASH開発室」で行われたおもなユーザー参加型企画

◎新ヒロインデザインコンペ
歴代ロックマンを手掛けたデザイナーたちが、「キャラクター設定資料」をもとに多彩な個性を発揮して、新ヒロインをデザイン。応募総数23,163票から堂々の6,202票を集め、コマキシンスケ氏のデザインが採用された。

◎ボーンメカ企画募集
「ロックマン DASH」シリーズの愛すべき敵役「ボーン一家」。そのボーン一家が使用するボーンメカの企画アイデアが募集され、応募総数400案以上の中から、10万回以上の投票によって、日本5案、北米5案の計10案が選出された。

◎街の人セリフ・アイデア募集
「出会った人の顔、おぼえていますか?」。今から10年以上前、「ロックマン DASH」シリーズを象徴したキャッチコピーである。そして新たな「DASH」で記憶に残る出会いを演出する、街の人の「セリフ」および名前やキャラ設定などの「アイデア」が募集された。こちらも、2つの募集をあわせて日米合計3000作品以上が寄せられ、アイデア募集から30案、セリフ募集から7案の採用が決定した。

◎新ヒロイン「エアロ」声優オーディション
「新ヒロインデザインコンペ」で採用されたエアロのデザイン原案だが、決定デザイン、そして3Dモデル制作などの模様も「DASH開発室」では随時公開された。「原案」「デザイン」「モデル」とくれば、残るは「ボイス」ということで、担当声優のオーディションを開催。エアロの担当声優として神田朱未が選出された。

「DASH開発室」でのオーディションの結果、エアロの声は神田朱未に決定

◎リーバードデザイン募集
「ロックマン DASH」シリーズでおなじみの敵キャラクターである、遺跡の番人「リーバード」。これまでリーバードのデザインは石原アートディレクターが担当してきたが、「新たな発想を取り入れてみよう!」ということで、「4足歩行の大型リーバード」のデサインが募集された。その結果、日米あわせて400件以上の応募の中からゲームに登場する1案が決定した。また、「DASH開発室」では、過去作から再登場させたいリーバードを選出する「復活リーバード総選挙!」も開催されている。

ここで紹介した以外にもプレゼント企画など、数々の企画が展開されているので、気になる人は「DASH開発室」をチェックしてみよう。

開発スタッフのコメントなども要チェックだ

さらに……『ロックマン DASH 3 PROJECT』にはもう一つ重要な目的がある。それは、『ロックマン DASH 2』のエンディングではるか空の向こうの地「ヘブン」に取り残されてしまったロックをユーザーの手で地球に戻してあげるということ。ロックを地球に連れ戻すには、一人でも多くのユーザーが「DASH開発室」に参加し、ヘブンに打ち上げるためのロケットを完成させる必要があるのだ。

みんなのチカラがロックのチカラに! 《ヘブン》に取り残された「ロック」を救え!

(次ページへ続く)