シリーズ10周年を迎えた人気恋愛アドベンチャー「メモリーズオフ」の記念タイトルとして、2010年7月にXbox 360向けにリリースされた『メモリーズオフ ゆびきりの記憶』。シリーズ7作目となる本作が、今度はプレイステーション・ポータブル向けとなって2011年5月26日にリリースされる。
■『メモリーズオフ ゆびきりの記憶』ストーリー概要
神奈川県藤川市──今年もここ神奈川県藤川市にある藤林高等学校にも、春が訪れた。GWも終わったこの季節。教室の窓から差し込む暖かい日差しにまどろみながら、「芹澤直樹」はいつもこんな事を願う。「何も変わらず、いつまでも変わらずに、この暖かな暮らしが続けばいいのに──」と。それは、直樹が高校2年生になっても変わらなかった。
「ちなつは、なおくんの嫁なのです!」
そんなことを恥ずかしげもなくいえる幼馴染みの同級生「天川ちなつ」や、学校の仲間たちと、このさきずっと、平凡で楽しく過ごせればいいと思い続けていた。
──しかし、その願いは唐突に──
──謎の少女によって打ち砕かれる──
目の前に突如として現れた謎の少女「南雲霞」そして、突然として始まった、霞と秘密の同棲生活。
「追い出したいなら、ご自由に。私は寝床を、貴方は将来を失う。面白い取引になるね」
とまどう直樹。崩れていく平凡な日常。明かされる記憶の矛盾。繋いだ指をほどく勇気は、あるんだろうか?
ゲームの舞台は新たな学園。主人公の元に突如やってくる謎の少女との同棲生活と、幼なじみの女の子との三角関係がメインとなり、ときにラブコメ、ときに修羅場と、「ドキドキ」「切なさ」をキーワードにした新しいメモリーズオフの世界が展開される。
また本作の特徴として、ゆびきりすることが物語のカギとなる「ゆびきり分岐システム」を搭載。物語中「ゆびきりする」という特別なモードが出現し、主人公・芹澤直樹がゆびきりを行うか否かの判断で、物語が大きく分岐する。ただ、「ゆびきり」することも大切だが、無頓着に続けるととんでもないことにも……!?
今回リリースされるPSP版は、ストーリーや基本的なシステムはXbox 360版を踏襲しつつ、オープニング映像を刷新。Zwei(ヅヴァイ)が歌うオープニングテーマも「小指のパラドックス」から「風の旋律」へと変更されている。
また、注目したいのは「初回限定版」として用意される「+スイーツパック」。書き下ろしイラストを使用した特製スリーブ内に、本編UMDのほか、「ふたりの風流庵」を収録したUMD1枚が同梱される。
この「ふたりの風流庵」は、本編の後日談となるストーリーが展開。専用イベントCGや立ち絵が追加され、本編では見ることのできないヒロインたちの新たな一面を楽しむことができる。
■「ふたりの風流庵」ストーリー概要
「さて、早速で悪いんだが、今回キミに頼みたいことがあるんだよ」
風流庵の店長代理。稲穂信がニヤニヤしながら切り出した。その横には一緒になってニヤニヤしているアルバイトの佐賀亨。二人とも何かを企んでいるに違いない……が、断るに断れない直樹。二人の企みとは、一体何なのか……?
歴代メモオフシリーズゆかりの場所も登場するなど、シリーズファンなら、メモオフの歴史を振り返りつつデートを楽しむことができる「ふたりの風流庵」。次ページからは、PSP版の発売に先駆けて、メインヒロインのひとりである「天川ちなつ」の声を担当する鹿野優以が語ったメッセージを紹介しよう。