直感的な大画面タッチパネル、撮った写真を再生するときも優れもの!

背面は再生ボタンだけ、上部はON/OFFボタンと撮影モード切り替えとズームコントロールのみというシンプルなデザイン。ボタンが多すぎて「操作がわかりづらい」といったことは一切ありません。タッチパネル、パッと見もかなり大きい!

背面には、3.2型ワイド液晶モニターが採用されている。アイコンも大きめなので老眼の母が見ても「これは見やすいわねぇ」とのこと

コンパクトという意味ならば「携帯電話のカメラで十分じゃない」。そう思っていたこともあったっけ……。でも、ここまで多彩な撮影モードや(当然ながら)携帯カメラを凌駕する高画質を見せつけられると、やっぱりコンパクトデジタルカメラも鞄に入れておきたいなぁという気がします。ましてや旅行だと、特にそう感じるな。

撮影モード「マクロ」。刺繍糸の一本一本までキレイに

さて、IXY31Sは「HS SYSTEM」というシステムを搭載しておりまして、特長としては手持ちブレを抑える「最高感度ISO1600」(オートモード時)、暗い場所でも見たままの色が撮影できる「正確な色再現性」、ノイズを抑えて夜でもキレイに撮れる「低ノイズレベル」、明暗差が大きくても自然な階調を再現する「ワイドダイナミックレンジ」という4つがあるそうです。

「夜景が妙に明るすぎる、実際見ているのはこんなんじゃないのになぁ」といった時に、この正確な色再現性というのはウレシイな。100万香港ドル? の夜景を撮ってくればよかったと今更ながら後悔していますが、朝から撮り続けたら夜景のころにはバッテリーが切れてしまったのでやむなし。

左から静止画アスペクト比1:1/4:3/3:2/16:9

記録画像サイズについて。アスペクト比4:3、4000×3000ピクセルが最大記録サイズとなっており、「マルチアスペクト」にも対応。16:9(4000×2248ピクセル)や3:2(4000×2664ピクセル)、スクエアフォーマットの1:1(2992×2992ピクセル)での記録が可能となので、必要に応じていろいろと使い分けたいところです。

表示する枚数を3×2、4×3、8×6、13×10から選ぶことができる

撮った写真を再生するときも、IXY31Sってば優れもの。メモリーカードに溜まった画像を見るとき、表示する枚数を選べるのは大容量カードで大量に撮った際には重宝しそうです。さらにオモシロいのは「連想再生」という機能で、撮影した日付順の表示ではなく、1枚選択した画像に「関連する4枚の候補」が表示されるのです。昔の恋人と撮った写真も発掘されたりして、物思いにふけることもありそう……(遠い目)。

というわけで、IXY 31S in 香港レポートでした。え? あまり香港の写真がないって? いやいや、久々の海外旅行、撮影したものには破天荒なシーンも多々ありましたので、そこは自主規制ということで……。

とにかく! 多彩な撮影モードと高画質で、帰ってからも旅行の余韻がまだまだ続いてくれる、エレガントながらもとっても頼もしい旅の相棒でしたよ。