"本命"ASUSもついに復活

Intelの6シリーズ・チップセットの不具合を受けて、搭載マザーボードの販売を中止していたASUSだが、ようやく店頭での販売が再開された。待っていた人も多かったようで、「良く売れている」と話すショップも。これで大手ベンダーの製品はほぼ揃い、マザーボードの選択肢はかなり増えた。今回の異常事態も2カ月かかってようやく収束した形だ。

ASUS製のP67/H67搭載マザーボードがズラリと並んだ店内(ドスパラパーツ館)

製品パッケージの右上部分に「B3リビジョン」と明記。旧製品と区別できる

また、この影響で発売が延期されていた「SABERTOOTH P67」がようやく店頭に登場した。「高耐久」を謳ったSABERTOOTHシリーズは、X58、55iに続いてこのP67が3モデル目。放熱性に優れるセラミックコーティングなどの特徴は引き継ぎつつ、P67では新たな放熱機構として「Thermal Armor」も採用した。価格は21,000円~22,000円前後。

ASUSの「SABERTOOTH P67」。基板を覆ったプレートが特徴的なモデルだ

USB 3.0はバックパネルに2ポートあるほか、基板上にピンヘッダも出ている

Thermal Armorは、基板を全面的にプレートで覆っておいて、その隙間を通るエアフローによって効果的にマザーボードを冷却する仕組みだ。CPU周りから空気を吹き込むため、トップフロー型のCPUクーラーが必要となるが、サイドフロー型を使用するときのために別途5cmファン(オプション)を設置することも可能となっている。

Thermal Armorの仕組み。CPUクーラーで空気を取り込んで周辺から排気する

サイドフロー型のCPUクーラーのときは、吸気用の5cmファンをここに設置

ただし、このプレートによって基板が底上げされているので、干渉には注意が必要。特に、グラフィックスカードではヒートパイプが当たってしまうこともあるそうなので、オリジナルVGAクーラーを採用したモデルでは、設置に問題がないかどうか検討した方がいいだろう。

拡張スロットの周囲もプレートで覆われているので、干渉するケースも