自分の顔が他人の顔に変わったら、果たして人生はどうなっていくのだろうかーー。昨年日本テレビ系で放送され話題を呼んだ、永井大主演の整形サスペンスドラマ『FACEMAKER』のディレクターズカット完全版DVD-BOXが3月16日にリリースされた。オーディションで1,350人の中から見事に選ばれ、永井演じる主人公の天才美容整形外科医・霧島瞬の助手、霧島京子を演じた日向千歩に話を聞いた。

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――日向さんにとっては初めてとなる地上波連続ドラマのレギュラー出演作でしたが、振り返ってみていかがでしたか。

日向「最初はやはり選ばれたからには、という思いが強くて緊張ばかりしていました。セリフ覚えはなんとか大丈夫でしたが、芝居をして動きながら自然にセリフを言うことが一番難しかったです。それに京子は私よりも年上の設定だったので、『大人の女性ってどんな感じなんだろう?』と想像しながら演じてました。でも、監督やプロデューサーからは『深く考えず、感じたままにやればいい』と言われ、年齢にこわだらず、彼女自身の気持ちになって演じることを心がけるようになってから、肩の力を抜いて演じることが出来ましたね」

――全話を通じて、女優として成長した手ごたえは?

日向「はたして成長しているのかどうかはまだ分かりませんが、最終回に撮影した手術シーンの時に、スタッフの方から『最初に撮影した時と全然顔が違う』と言っていただいたのが嬉しかったです。特に、永井さんをはじめとする先輩がたからは演技についてたくさんのことを学びました」

――具体的な変化としては何がありますか。

日向「普段の生活の中でも芝居に関して考えることが多くなりましたね。他のドラマを見ていても役者さんの目の動きを追ったり、『こういう時にはこういう芝居をするのか』と分析したり。ほかにも、街で携帯電話で話している人を見て、『何かいいコトあったのかな?』とか『何か大変なコトがあったのかな?』って想像してみることもあります」

――では、今回のDVDを見て下さるみなさんに、ここをぜひ見てほしいというポイントを教えて下さい。

日向「京子はクールに見えてマンガオタクという設定なんですけど、私も小学生の時、少女マンガが大好きで、その部分では共通しているんですよ。ストーリーを重ねるにつれて彼女の人間性も少しずつ出て来るので、京子も普通の女の子なんだというところをぜひ見てほしいです。それから、この作品は『整形』が大きなテーマですが、整形をすれば人生が変わると安易に考えず、たとえ顔を変えてもその後は自分次第なんだということを私は強く感じました。生きることをもっと頑張っていこうと勇気づけられる、パワーにあふれている作品だと思うので、そいうったメッセージも感じていただけたらと思います」……続きを読む