大きくインタフェースが変わった設定画面
Chrome 10で大きく変更になったのが設定画面である。これまではダイアログボックスであったものがタブへと変更された。スパナのアイコンから、[オプション]を選択すると、設定画面となる(図11)。
このようにタブの1つとして表示される。便利な機能としては、検索機能であろう。左側にある検索ボックスに文字列を入力すると、その文字列を含むメニューが表示される。図12は「アドレス」と入力した実行例である。
アドレスを含む設定項目が表示され、直接、設定・変更が行える。そして、もう1つ便利な機能がある。図12で、[プライバシー]→[コンテンツ]を選んだとしよう(図13)。
ここで、アドレスバーに注目してほしい。ここでは「chrome://settings/content」と表示されている。もし、この設定を友人などに知らせる場合には、その内容をメールにしなくとも、このURLをコピーするだけで可能となる。これ以外にも、セキュリティ面でも強化が図られた。Adobe Flash Playerがサンドボックス内で実行(Vista以降)、脆弱性を含むプラグインの無効化機能などが実装されている。
Chromeといえばとにかく「高速」というイメージが強かった。しかし、今回のChrome 10では、そのインタフェースが象徴しているように、シンプルで使いやすさを達成しているように感じた。2011年は、HTML5など、ブラウザ環境にとって大きな節目となりそうである。その中で、Google Chrome 10も主役の1つとなることはまちがいない。