3DMark 11 v1.0.1

3DMark 11は総合の3DMarksではなく、Graphics Scoreを抽出したスコアを計測。プリセットでPerformanceとExtremeを切り替えることで、負荷の違いを出している。DirectX 11のテストとして実施した。

3DMark Vantage v1.0.2

3DMark Vantageでも11同様、は総合の3DMarksではなく、Graphics Scoreを抽出したスコアを計測。プリセットでPerformanceとExtremeを切り替えることで、負荷の違いを出している。DirectX 10のテストとして実施した。

3DMark06 v1.2.0

3DMark06はそのまま総合スコアの3DMarksを計測。設定から解像度を切り替えることで、負荷の違いを出している。DirectX 9のテストとして実施した。

Unigine Heaven 2.1

DirectX 11世代ではおなじみとなっているUnigine Heaven。TesselationをExtremeに設定し、解像度を切り替えることで負荷も変えてみている。

FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK

FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARKだが、実はCrossFireXに非対応で、CrossFireX利用のマルチGPUカードであるRadeon HD 6990は実力が発揮できない。HD 6990のシングルコア性能、もしくはCrossFireX非対応ゲームだとこんな感じ……といった参考にしていただきたい。

消費電力

最後に消費電力。グラフの数値はOSのデスクトップ画面表示中が「Idle」。Unigine Heaven実行中のもっとも高い数値を抽出したのが「Peak」だ。いつものように「ワットチェッカー」でシステム単位の消費電力を測定した。

まとめ

3DMark06はさすがに古すぎてスコアが飽和状態だが、3DMark 11とVantageのスコアは、Radeon HD 6990の威力を十分に確認できるものだ。3DMark 11の結果は、ちょうどHD 6970/6950の2倍程度というきれいなスコアを記録しており、HD 5970も大幅に上回っている。3DMark Vantageでは、高負荷になるとRadeon HD 6990のスコアがHD 6970/6950の2倍に近づいている。Unigine Heavenにおいても、WUXGAの設定で60fps超え、HD 6970/6950の約2倍のfpsと、これであれば当分はHD 6990を超えるRadeonは出てこないだろうと思える優秀な結果だ。

一方で消費電力はさすがに凄まじいことになっている。アイドル時こそ低く抑えれらているものの、ピークは同じデュアルGPUのRadeon HD 5970と比べても100W近く増えており、電源ユニット選びやケース内エアフローの設定に関しては、やはり相当に気を使わないといけないだろう。とは言え、Radeon HD 6970/6950のおよそ2倍の性能は魅力的だ。価格や運用の難易度といったハードルを乗り越えられるユーザーであれば、間違いなく最強クラスの性能が得られる。

ただ、HD 6970/6950×2枚のCrossFireX構成とどちらが良いのか、と言われると評価は微妙に見えてくる。以前にこちらの記事でも検証したように、HD 6970/6950を2枚用意したCrossFireXでも、今回のHD 6990と同等の、Caymanの2倍近い性能が得られると考えられるからだ。まぁ、HD 6990×2枚のCrossFireXという豪華システムを構築できるのもメリットだが、多くのユーザーにとって最大の判断材料はコストパフォーマンスになるだろうから、"初物"時期を過ぎて、実勢価格が今後どう推移していくかが、Radeon HD 6990のポイントとなるのだろう。