イワタ

「イワタ書体ライブラリー OpenType Pr6/Pr6N」

「イワタ書体ライブラリー OpenType Pr6/Pr6N版」はIVSに対応。異体字セレクタと呼ばれる識別符号を付け加えて字形を表現し、プレーンテキストやWebページ、EPUBなどの電子書籍でも字体の区別を行い入力・表示・保存することが可能になっているため、電子書籍への展開も容易となる。Windows 7のメモ帳やMac OS X v.10.6.x以降のテキストエディットであればIVSを利用して異体字の入力・表示ができるようになる。OpenType Pr6/Pr6N版は明朝体を中心に、本文用書体として定評のある書体5ファミリーから順次リリースされる。

従来のPro版と同じJIS X 0208:1990の例示字形を標準字形を採用するOpenType Pr6と、JIS漢字規格の最新版JIS X 0213:2004の例示字形を標準字形のPr6N版を1パッケージに同梱した「イワタ書体ライブラリー OpenType Pr6/Pr6N版」を発表

モリサワ

「MCBook」

電子書籍アプリ制作ソリューションの定番、MCBookはiPhone/iPad用に加えAndroidにも対応。Android端末でもコンテンツにエンベッドされたモリサワフォントで、美しい表示を可能にしている。モリサワの培ってきた日本語組版技術によりルビ表示や句読点などの行末・行頭禁則の追い出し処理を美しく正確に表示することができる。また、従来のコンテンツ・ビューア一体型モデルに加え、コンテンツ・ビューア分離型モデルによる制作にも対応。これまでAppStoreのみでの販売となっていたコンテンツも、ユーザ数の増加が見込まれるAndroid向けに展開できるとして、制作会社や出版社などの高い注目を集めていた。

コンテンツ・ビューア分離型モデルの制作とAndroid端末への対応で、一層の注目を集めていたモリサワのMCBook。ライセンス使用料は50,400円(1ライセンス/1年間)と、初期導入コストを抑えられるのもメリットとなる

クォークジャパン

「Quark Publishing System」

Quark社は新聞、雑誌、書籍などのあらゆるコンテンツ情報を印刷物、ウェブサイト、モバイルデバイスへ効率的に展開・配信するための自動クロスメディアパブリッシングソリューション「Quark Publishing System」を展示。SQLデータベースと連動しコンテンツと制作ワークフローを管理するマルチプラットフォームサーバを中核にQuarkXPress ServerがXMLやFlash、PDF、PostScriptなど目的に応じたアウトプットを行う。App Studio for Quark Publishing Systemを利用することでiPad向けコンテンツの生成も可能で、これまでAdobeに押されぎみだった電子書籍への展開もできるということで、期待が高まっている。

クロスメディアパブリッシングへの対応を可能にするQuark Publishing Systemは、コンテンツを効率的に管理でき、ルーチン作業の自動化も可能。App Studio for Quark Publishing SystemによりiPad向けのコンテンツ作成にも対応する

スターティアラボ

「Digit@LinkActiBook」

柔軟なカスタマイズが可能な電子書籍制作ソリューション「Digit@LinkActiBook」は、最新バージョンでアクションスクリプト3.0を採用し、ディスプレイサイズに合わせて表示サイズの自動調整が可能となった。難しい操作を覚えることなくオリジナルデータからPC・iPhone・iPad・Androidなどの各端末へのアウトプットができるので、電子書籍への対応を検討している制作会社などから熱心な質問が続いていた。

Digit@LinkActiBookはビューアのカスタマイズも可能で、多くの電子書籍流通プラットフォームでも採用されている。特別なスキルがなくても電子書籍の作成が可能なので、出版社や制作会社からの注目も高い