既報の通り、Sony Ericssonは13日(現地時間)、スペイン・バルセロナにおいてAndroid搭載スマートフォン「Xperia PLAY」など3機種を発表した。「Androidはプレイする準備ができた」と銘打って発表したXperia PLAYは、スライド式のゲームパッドを備えた携帯ゲーム機ライクなスマートフォンだ。
ソニー・エリクソンでは、2010年にXperiaシリーズとして「Xperia X10」を始め複数機種を投入。2011年1月に開催されたInternational CESではソニーのHoward Stringer CEOが、ソニーとソニー・エリクソンがコラボレーションして製品開発をすると明言。その最初のモデルとして、モバイルBRAVIAエンジン、Exmor R for mobileといったソニーの技術を盛り込んだ「Xperia arc」を発表した。
そして今回、世界最大のモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2011」が開催するスペイン・バルセロナで、「Xperia PLAY」「Xperia neo」「Xperia pro」の3機種を発表。ソニー・エリクソンの会長兼CEOのBert Nordberg氏はこの3つのモデルを「次世代のXperiaスマートフォン」とアピールし、Android端末で1番を目指す。
新たなユーザー体験の実現を目指すXperia PLAY
今回発表された3機種の中で、もっとも時間をかけて説明されたのが「Xperia PLAY」だ。すでにティザー広告などでその登場が予告されていた製品で、スライド式のコントロールパッドや、2つの十字キー、アナログパッド、L/Rボタンを搭載。タッチパネルでしか操作できないiPhoneなどのフルタッチスマートフォンとは異なり、物理キーを使ってゲームをプレイできるので、より繊細な操作が可能になる。
Xperia PLAYが採用するAndroid 2.3(Gingerbread)では、ゲーム用のボタンAPIが追加されているが、これはソニー側からGoogleに提供した技術だと、ソニー・エリクソンのExecutive Vice President兼Chief Creation Officerの坂口立考氏は説明する。ゲーム用APIをAndroidに組み込むことで、これを利用したゲーム利用の拡大を狙う考えだ。
この物理ボタンを使ったゲームとしては、まず初代PlayStationのゲームをリリースする。ソニーではすでに、Android向けにPlayStationのプラットフォームを提供する「PlayStation Suite」をスタートすることを明らかにしており、その第一弾端末がこのXperia PLAYとなる。PlayStation Suiteの提供にともない、検証プログラム「PlayStation Certified」も開始し、一定のゲーム体験を実現できるようにソニーが審査してライセンスする形だ。
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