液晶背面のフロントパネルは、クリアパネルが使用されており、その下層にセリメーヌをモチーフにしたバカラカットを施した。端末の向きで反射する光の加減が変わる独特の雰囲気でラグジュアリー感を出した、という。
フロントパネルには燭台ツァリーヌがプリントしてあり、端末を開閉するたびに燭台のろうそく部分に赤い光がともる仕組みも盛り込んだ。これは背面液晶を使った仕組みで、ほのかな赤い光で独特の雰囲気を醸し出している。
本体背面のカメラの周囲にはバカラレッドがグラデーションしており、バッテリカバーにはバカラのロゴが追加されている。また、バッテリカバーには20文字×2行のメッセージを書き込むこともできる。レーザーで焼き込む形で明朝、Times New Romanの2種類のフォントから選択できる。内蔵コンテンツにも、待受画面には燭台の写真、メニュー画面にはシャンデリアのイラストを盛り込んだほか、発着信画面などでもバカラの製品が表示されるなど、バカラのモチーフを各所に取り入れた。
バカラ パシフィックの小川博社長は、東京・恵比寿ガーデンプレイスに設置された250灯のシャンデリアを引き合いに、「バカラケータイという、シャンデリアのきらめきの世界を手のひらに」とアピールする。
SH-09Cは、ハードウェアとしてはSH-09Bを踏襲しており、3.4型液晶はタッチパネルを搭載。有効1,410万画素CCDカメラはフルHD動画の撮影も可能で、ペット検出フォーカス、ゴルフスイングチェックなどのカメラ機能も充実している。HDMI端子を搭載し、無線LANのアクセスポイントモードも搭載する。防水・防塵、iコンシェル、iチャネル、おサイフケータイ、ワンセグなどの各種機能も備えており、「全部入りのハイスペック端末」(ドコモ・プロダクト部ユーザーインターフェース企画担当部長伊藤哲哉氏)だ。
発売はオンラインショップ限定だが、バカラ直営店などではクリアケース内で展示を行っており、店員が近くにいればケースから取り出して端末を見ることもできるようになるそうだ。
伊藤氏は、「~っぽいではなく、伝統的で本物のテクスチャやカラーを取り入れ、長く使える愛着の持てるデザイン」を目指したとしている。伊藤氏によれば、携帯電話をプレゼントしたいという需要が5%あり、バカラ全体のギフトシェアは60%にも達するということで、「頑張った自分へのご褒美、大切な人への贈り物」(伊藤氏)に使って欲しいと話している。