ショートカットキーでバッチファイルを実行する
最後にもう少しだけ利便性を高めましょう。Windows OSのエクスプローラには、特定のショートカットファイルにショートカットキーを割り当てる機能が用意されています。この機能を使用すれば、いちいちバッチファイルをダブルクリックなどで実行しなくとも、簡単にメモを取ることが可能になることでしょう。
まず実体となるバッチファイルは、ホームフォルダーに「bin」などの実行ファイルを格納する専用フォルダーを作成し、そこに納めます。今回は必要ありませんが、コマンドプロンプトなどから実行することを踏まえますと、環境変数ダイアログ(「システムのプロパティ」ダイアログにある<詳細設定>タブの<環境変数>ボタンをクリックすると起動)のユーザー環境変数「Path」に「%USERPROFILE%\bin」を追加しておきましょう。
プロパティダイアログが起動したら、自動的に<ショートカット>タブが開きます。「ショートカットキー」のテキストボックスを一度クリックしてから、[Alt]キー、[Ctrl]キー、[Shift]キー、そして任意のキーを組み合わせてショートカットキーを割り当てましょう。筆者が今回試していて便利に感じたのは[Ctrl]+[Shift]+[z]キーでした(図14~16)。
図15 ショートカットファイルを選択して[Alt]+[Enter]キーを押します。プロパティダイアログが起動したら、<ショートカット>タブにあるショートカットキーのテキストボックスを一度クリック。任意のキーを押してショートカットキーを割り当てたら<OK>ボタンをクリックします |
後は割り当てたショートカットキーを押して、バッチファイルが正しく実行されるか確認してください。ちなみにショートカットファイルのショートカットキーは、ショートカットファイルがデスクトップ、もしくは<プログラム>メニューフォルダーに格納されている場合にのみ動作します。これはWindows OSの使用となりますので、必要であれば<プログラム>メニューにショートカットファイル専用のフォルダーを作成し、そこに同ファイルを格納しておきましょう。
阿久津良和(Cactus)