KDDIは20日、Android搭載スマートフォン向けのセキュリティサービスを、2月中旬から順次提供開始すると発表した。auのスマートフォンを利用する法人向けのサービスで、リモートロックなどの機能に加え、セキュリティベンダーのラックと協業し、Androidアプリのセキュリティ検査も提供する。

auはスマートフォンのIS03を始め、OSにandroidを採用したスマートフォンへの注力を表明している。今後法人向けにもスマートフォンの利用者が増加することが予想されているため、android向けのセキュリティサービスを提供し、法人利用を促進していきたい考えだ。

2月中旬から提供されるのは、「リモートロック for IS Series」で、企業の管理者がWebベースのインタフェースを使って、社員が利用するスマートフォンを外部からロックすることができる機能。スマートフォン側からはロック解除をする手段がないため、紛失、盗難時などにスマートフォン内の情報の漏えいを防止することができる。同社ではすでに「リモートデータ削除 for IS Series」を試験提供しており、この2つを併用することで、リモートロック・ワイプの機能が利用できるようになる。

さらに6月からは、リモートロック・ワイプ、端末位置情報の取得、禁止アプリ削除、セキュリティ監視、インベントリ情報収集、デバイス管理、アプリ管理といった機能を一元的に管理できる「ビジネス便利パック for Android」を提供する。

ビジネス便利パック for Androidでは、管理者がリモートでそれぞれの機能を利用し、社員が利用しているスマートフォンを管理することができる。リモートロック・ワイプの機能はandroidのOSバージョンによって提供機能が異なり、Android 2.1(Eclair)を搭載している場合は独自に機能を実装している。Android 2.2(Froyo)を搭載している場合はOS標準の機能を利用し、工場出荷状態への初期化も可能。

位置情報の取得機能では地図へ端末の位置を表示でき、紛失、盗難の場合にすぐに判断できる。禁止アプリに関しては、管理者が設定したアプリ以外はインストールできないようにしたり、既存のアプリを削除したりできる。