フジテレビ"ノイタミナ"ほかにて、本日2011年1月13日の24時45分より放送開始となるTVアニメ『フラクタル』。『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『かんなぎ』などで多くの話題を呼び、川島海荷、金田哲(はんにゃ)主演の『私の優しくない先輩』(7/17公開)で実写映画へも進出した山本寛氏が監督を担当する本作は、山本氏初のオリジナルTVアニメシリーズとしても大きな注目を集める。
製作決定時に「もうアニメは駄目かも知れない」「これが失敗すれば引退も辞さない」といった言葉を連ねた衝撃的な「声明」を発表するなど、山本監督がまさに不退転の決意を持って挑む『フラクタル』の魅力について、主人公・クレイン役を務める小林ゆうとヒロイン・フリュネ役の津田美波が語ったメッセージを紹介しよう。
小林ゆう、津田美波が語るTVアニメ『フラクタル』
――まずは『フラクタル』という作品について教えていただけますか?
小林ゆう「『フラクタルシステム』によってすべてが管理され、誰もが働かずに暮らしていける、そんな世の中が確立されてから1,000年が経ったすごく遠い未来のお話で、そういった世界で起こるさまざまな出来事が描かれていく、そのような世界観になっております」
――その中で小林さんの演じるクレインはどういった役でしょうか?
小林「私の演じさせていただくクレインは14歳の男の子で、役どころとしては主人公にあたります。とても心優しい性格で、草食系の少年です。何事にも受身で、どこにでもいるような普通の男の子ですね。『フラクタルシステム』の中において、たった一人で島に住んでおりまして、両親もドッペル、そしてお友だちもドッペル、実在する人は5、6人しかいないような、そんな環境でずっと育ってきた男の子なんです。そんな中、津田さんの演じられるフリュネやネッサと出会うことで、どんどんと変わっていく、そのような役になっております」
――それでは、津田さんが演じるフリュネはどういったキャラクターでしょうか?
津田美波「フリュネは、登場して、すぐにネッサ去っていってしまうという、とても謎の少女です(笑)。クレインと出会うことで、どんどん変わっていく部分もあるのですが、世界と関わることでフリュネがどういう役割になっていくか、そんなところもカギになるキャラクターになります。私自身、フリュネがどのように変わっていくのかを楽しみに、そして期待しながら演じています」
――先ほど小林さんがドッペルとおっしゃっていましたが、このドッペルについても説明していただけますか?
小林「ドッペルというのはですね、実在する本体は別の場所にいるのですが、実はこの世界では、家族をたくさん持ってもいいという世の中になっておりまして、たとえばクレインのご両親、お父様とお母様はそれぞれがまったく別の場所におりまして、その実在する本体とは別の場所にいるのがドッペルという存在になります。そして、クレインの両親やお友だちのドッペルは、人型をしていないんですよ」
津田「何とも不思議な形をしていますよね。いろいろなドッペルが出てくるのですが、人間のような形をしていたり、まったく人間とはちがう形をしていたり」
小林「とってもユニークな形をしていて、面白いですよね」
――そのあたりは放送が始まってからのお楽しみというところですが、小林さんが今回演じるクレインは草食系ということですが、大人しい男の子を演じるというのはいかがですか?
小林「大人しい男の子も、元気な男の子も、どちらも魅力的なので、演じさせていただけるのは本当にうれしく、そしてありがたいと思っています。一言で草食系と言っても、いろいろな性格の方がいらっしゃって、唯一無二といった感じなんですけど、クレインのようなタイプを演じさせていただくのは初めての経験なので、すごく感謝しております。初めての瞬間をたくさんいただき、そのたびにドキドキしたり、ワクワクしたり、切なくなったり……。お芝居の面でもすごくいろいろな挑戦をさせていただけて、大変ありがたいと思っています」
――津田さんから見て、男の子を演じている小林さんはいかがですか?
津田「小林ゆうさん自身がこんなに素敵で可愛らしい女性なんですけど」
小林「とんでもねーです(笑)」
津田「クレイン自身は、熱血タイプではなく、どちらかというと柔らかい、優しい感じの声なので、すごくピッタリだなって思っています。でも、クレイン君がときどき見せるちょっと男の子らしいところも、すごく素敵ですよ」
――アフレコのほうもかなり進んでいるということですが、収録現場の雰囲気はいかがですか?
津田「本当に家族のような感じで、和気藹々としています。グラニッツ一家さんという方々がいらっしゃいまして、このグラニッツ一家には老若男女がそろっているのですが、私たちも含めて、スタジオ全体がグラニッツ一家に入っているみたいな感じで、すごく和気藹々とやっています」