――そんな中で、『フラクタル』の監督を務めていらっしゃる山本寛監督はいかがですか?

小林「監督はいつもスーツで、オーラがすごいです(笑)。インテリジェンスなオーラを漂わせつつも、すごく丁寧にいろいろとお話ししてくださいます。『フラクタル』は未来のお話で、しかもオリジナル作品なので、わからないことがたくさんあるんですよ。それを監督は、ディスカッションの時間まで作ってくださって、すべて丁寧に教えてくださいます。とても親しみやすく接してくださって、私たちをしっかりと支えて、サポートしてくださいます」

津田「最初は素敵な紳士だなって思ったんですけど、どことなくピリッとした雰囲気もあって、怒るとちょっと怖そうだなって。でも実際にお話しをしてみたら、すごく気さくで、フレンドリーに接してくださいますし、時折、一緒にお菓子を食べたりもしています(笑)。最初は少し緊張していたところもあったのですが、その緊張をほぐしてくれるような監督さんでした」

――山本監督から、それぞれの役を演じるにあたって、どのような指示がありましたか?

小林「驚きとか、喜びとか、興奮とか、そういったいろいろな感情を、クレイン君という幅の中で演じるようにとのことで、私もその幅の中で演じられるように注意しております。なので、そこからはみ出すことがないよう、どこにでもいる男の子ということを意識して演じております」

津田「私の場合は、ストレートに声を出してほしいとおっしゃっていました。私自身、すごく考えて演技をしてしまうところがあるのですが、逆にギクシャクしてしまうことがあるんです。でもフリュネは本当に思ったことや感じたことをそのまま表現する女の子なので、そのままストレートに声を出してほしいと言われました」

――ご自分が演じるキャラクター以外で、気に入っている、あるいは気になっているキャラクターはいますか?

小林「ひとりひとりが魅力的で、本当にどのキャラクターもすごく気になりますね。しかも、回を重ねるごとにどんどんと気になる方が登場されるのですが、目移りしちゃうぐらい皆さん素敵なんですよ。いろいろな志を持っていたり、いろいろなことを抱えて生きていらっしゃったりするので、余計に魅力的に感じるのだと思うのですが、クレインの目から見ると、やはりフリュネをいつも意識していて、ドキドキしたり、興奮したり(笑)。フリュネが2つ年上なんですけど、クレインはそれまでに同い年ぐらいの実在の女の子とお会いしたことがなかったので、フリュネと出会ってから、日常が鮮やかに彩られています。その出会いから、いろいろなことがどんどんと変わっていくのですが、私はそれがすごくうれしいんですよ。あとはネッサですね。こちらの方もとても可愛くて気になっています」

津田「フリュネの視点から言うと、やっぱりクレインとネッサですね。クレインは突然出会って、時にはちょっとケンカなんかもしながら一緒にどんどん成長していって、今後は一体どうなっていくんだろうと私自身もすごく気になっています。ネッサは、フリュネと一緒にキーキャラクターとして、このフラクタルの世界にどのように関わっていくんだろう、どういうところでこの2人は関係性があるんだろうと、とても気になっています」

――津田さんの視点から言うと気になるキャラクターは?

津田「私自身はスンダがカッコいいなって思っています(笑)」

――小林さんの視点では?

小林「スンダもすごく素敵ですよね。いつも少年、少年って言い合っている仲なんですけど、私自身の視点だとモーランが素敵だなって思っています」

――まもなく第一話が放送されますが、ここを注目してほしいといったポイントはありますか?

小林「すべてを注目してください! って気持ちですね。皆さんすごく期待してくださっていると思うのですが、私自身もオンエアをすごく楽しみにしておりまして、ただテレビの前に座っていただいて、ただ放送を観ていただくだけで、『フラクタルの世界へようこそ!』って、自信を持って皆様にお届けできる作品になっております。観ていただくだけで、その世界の中にどっぷりと入り込めると思います。スタッフとキャスト、みんなが並々ならぬ情熱を一丸となって注いでおりますし、その情熱は絶対にテレビから伝わってくると思いますので、ぜひ皆さん、放送時間にはどうかテレビの前に座っていただいて、恐縮ですがどうか『フラクタル』のためにお時間をください。そのお時間だけでも、日常とは違う世界にトリップできると思います」

津田「やはりクレインとフリュネの出会いが第一話ではメインになると思うのですが、本当に第一話はフリュネで始まって、フリュネで終わる感じなんですよ。突然現れたフリュネとクレインの関係が今後どのようになるのか、そのすべては第一話から始まっています。本当に突然現れるんです！(笑)。あとはネッサの登場にも注目していただけたらいいなと思います」

――それでは最後に、放送を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします

小林「『フラクタル』で主人公のクレイン役を演じさせていただいております小林ゆうと申します。皆さん、この作品はですね、今生きている地球のずっとずっと未来の、すごく興味深いお話になっております。いろいろな捉え方ができて、いろいろな面で楽しんでいただけると思います。登場人物も、フリュネやネッサのようにかわいい方だったり、カッコいい方だったり、本当にどの角度からも楽しんでいただける、すごく幅の広い作品になっております。ぜひ一話もお見逃しなく、ご覧になっていただきたいです。よろしくお願いいたします」

津田「フリュネ役の津田美波です。この『フラクタル』の世界は、今の私たちに共通しているところやいろいろと考えさせられるところもある世界なので、物語としても楽しんでいただけると思っております。この作品に出てくるキャラクターたちには、ひとりひとりにちゃんとした物語がありますので、スンダやエンリなど、いろいろな周りのキャラクターたちにもぜひ注目してみてください。2011年1月13日から放送がはじまりますので、どうぞよろしくお願いいたします」

――ありがとうございました

TVアニメ『フラクタル』は2011年1月13日より、フジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送開始。関西テレビでは1月18日より毎週火曜日25時35分～、東海テレビでは1月20日より毎週木曜日26時05分～、BSフジでは2月26日より毎週土曜日25時00分～放送。また、フジテレビOn Demandでは2011年1月14日から見逃し配信を開始。

(C)フラクタル製作委員会