読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。2011年の元旦ということで、毎年恒例の年間ランキングをお届けしたいと思います。マイコミジャーナル「パソコン」チャンネルに掲載された昨年のすべての記事から、選りすぐりの人気記事を掲載します。新しい年に備え、2010年のすべてをバッチリ復習してしまいましょう。
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2010年1月~3月の話題では何と言っても「Westmere」と「iPad」だ。Westmereは、Intelが初めて32nmプロセスで量産製品化したCoreシリーズCPUの開発コードネームで、ここから、2010年を通して同CPUを搭載したPCが各社から次々投入され、PC市場を席巻することになる。もうひとつの話題であるiPadは、ついに登場したAppleのタブレット端末だが、TVの芸能番組でまで取り上げられるほど注目されていたので、まぁこれはいまさら説明の必要は無いだろう。
ほか、NVIDIAのTegraが発表されたのは2010年の1月だった。先のiPadや、iPhone、さらに2010年に登場した数多のAndroidスマートフォンで、多くの場合ひとつ共通していたのが、メインプロセッサにARMベースのCPUを搭載していたという点だ。2010年はARMの知名度もかなり上がった年になるだろう。そのARM CPUに、PC並のGeForce GPUの映像処理能力を持たせてしまおうというのが、このTegraであった。手のひら端末で、デスクトップPCと同じ水準の3Dゲームが遊べる時代は、夢ではなくなってきている。
ところで余談。筆者はMac OS 9時代までは定期的にMacを買い、iPodも初代HDD版以来頻繁に買い替え、iPhoneは日本未上陸の初代を北米発表時即買いする程度にはAppleフリークなのだが、iPadには食指が動かなかった。iPadというかタブレット全般に思うのだが、というのも、どうにも利用する"場所"と"用途"がノートPCと被る。軽量ノートPCやモバイル端末が進化し過ぎた日本独特の話かもしれないが、いちファンの個人的な意見という前置きで、"場所"や"用途"が革新したiPodやiPhoneほどのインパクトは無かった。一方、2011年の主役はタブレットで間違いないわけで、Appleに限らず、参入各社のさらに切磋琢磨した新製品で驚くことになるのかもしれない。タブレットは、新しい年に特に期待に胸膨らむジャンルだろう。