2010年12月21日追記: version 1.01アップデート
12月20日、FutureMarkは3DMark 11 version 1.01のパッチをリリースした(Photo30)。
これによる修正は、
全Edition共通:
- SystemInfoがPhysical/Combined testの実施を妨害する問題を解決
- DX11 APIもしくは.NETが存在しない場合にクラッシュする問題を解決
- GPUの数が不明な場合にクラッシュする問題を解決
- ワイドディスプレイでレターボックス/スケーリングが正しく動作するように変更
- ベンチマーク実行中にUIを最小化
- 3DMark.comへ結果をアップロード中のセキュリティを改善
- Updateの自動通知機能を追加
- SystemInfo componentをVersion 3.54.1.1にアップデート
Advanced/Professional Editionのみ:
- Advanced TabにGPU数の選択を追加(Photo31)
- Adcanced Tabにスケーリングの選択を追加(Photo32)
- Results Tabに6つのテストの個別のスコアも表示するように変更(Photo33)
Photo31: GPU Count。多分これはGPUの個数そのものであって、GPU内のShader Groupの数とかではないと思う。現状だとCrossFireにしてもSLIにしても4wayが最大なので、まぁ余裕を見て8ということだろうか?) |
Photo32: ワイドスクリーンの場合に、画面一杯まで展開するか、アスペクト比を守って画面中央に表示するかの選択。 |
Photo33: 一々ブラウザを開かなくてもDetailが表示されるようになったのは喜ばしい。 |
Professional Editionのみ:
- コマンドラインからDemo起動時にオーディオ出力が行われるよう修正
- Image Quality toolで予想外のパラメータを正しく扱うよう修正
- Image Quality toolでリファレンスラスタライザの動作がおかしかった問題を修正
とされている。ちなみにこの情報そのものはFuturemarkのページにはなく、サポートフォーラムに掲載されている。このリリースに伴い、ミラーサイトはダウンロードできるファイルをv1.01に差し替え始めているようだが、幾つかのミラーサイトは現時点においてもまだv1.00がダウンロード用に用意されているなど、まだ完全に足並みは揃っていないようだ。
さて、このv1.01でv1.00の時に書いた謎の現象が解決したかと思ったのだが、残念ながらv1.01でも解決していなかった。ただ幸いにも前回原稿を書いたあとで、これに対する対処法が見つかっている。筆者のblogでもちょっと書いたのだが、あらためてまとめておくと、
(1) | Microsoftのダウンロードサイトに行き、DirectX End-User Runtime(June 2010)を入手する。 |
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(2) | 入手したdirectx_Jun2010_redist.exeを展開する。 |
(3) | ターゲットをSafe Modeで再起動し、展開したディレクトリにあるDXSETUP.exeを起動してDirectXを更新。その後再起動。ちなみにSafe Modeを使わずにインストールしても効果はなかった。 |
(4) | (3)まで行ってもまだ3DMark 11が正常に動作しない場合、(2)のディレクトリにある、 Jun2010_D3DCompiler_43_x64.cab Jun2010_d3dx10_43_x64.cab Jun2010_d3dx11_43_x64.cab (これは64bitの場合。32bitの場合はx86の方)をそれぞれ解凍し、各々の中から、 D3DCompiler_43.dll d3dx10_43.dll d3dx11_43.dll の3つのファイルを抜き出す(ちなみにこの作業はExp.lzhを使わせていただいたが、他にも.CABファイルを展開するツールがあるので、それらを適当に使って欲しい)。 |
(5) | (4)の3つのdllをWindowsのSystemディレクトリ(C:\Windows\System32)に上書きコピーする。ここで同じファイル名、同じ日付、同じサイズのファイルがあると言われるが、気にせずに上書きコピーする。 |
ちなみに筆者の環境では、v1.00では(3)まででは動かず、(5)までが必要だったが、v1.01は(3)までで動作するようになった。この情報もまたサポートフォーラムに掲載されていたものである。
ということでまだ3DMark 11が動かない、という現象に悩まされている読者はお試しいただきたい。